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オガライトやおが炭として再利用されているおが粉について、使い道や再利用事例を紹介します。
畜産場や酪農場の現場で、動物たちを飼育する施設の床敷きとして利用されているおが粉。土のままの状態よりも、動物たちにとっては健康的な状態をキープできますし、それによって動物たちのストレス軽減にもなります。
木質バイオマスの発電用燃料としての需要拡大により、供給量の減少や価格の上昇が起きている状況です。
参照元https://www.leio.or.jp/pub_train/publication/tkj/tkj64/tkj64-1.pdf
きのこの栽培では菌を着床させるための菌床が重要な役割を果たしますが、きのこのポット栽培では菌床としておが粉を利用するケースが増えています。
これは、おが粉が温度や湿度調整に優れ、豊富な養分を含んでいるからです。
「プラスチック樹脂」と「おが粉」は、互いに関連性があまりないような印象を受けます。ですが実は、おが粉はプラスチック樹脂に練り込むための増量剤としても利用されることもあるのです。単に量を増やしてコスト削減につなげる目的だけではありません。断熱効果や強度をアップする効果もあります。つまり、おが粉はコストを下げつつ、対象物の性能を高められるのです。
おが粉をプラスチック樹脂の増量剤として利用するのは、大きなメリットのあるリサイクル方法だといえます。
動物や植物など生物由来の資源であるバイオマスを使ったバイオマス燃料としてもおが粉は活用されています。粉末状態から圧縮することで使いやすい形態にしたものがオガライト。ビニールハウスの暖房用の燃料にも用いられます。オガライトを炭にしたものを、おが炭と呼びます。
バイオマス燃料として活用すれば、熱利用に加え、発電、ガス化といったさまざまな用途に活かすことができ、コストダウンにもつながります。
バイオマス導入の経緯
活用している木の燃料
導入の成果
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福島県西会津町では役所の新庁舎や統合する小学校といった公共施設に、木質バイオマスボイラーを積極的に導入しています。周辺には森林資源が豊富にあり、それらの再利用や燃料購入費の地域内への還元など、複数の導入メリットがあるわけです。
木質バイオマスボイラーは、主に暖房や融雪として利用。さらに今後は、菌床きのこ栽培用のおが粉生産(農業用途への燃料供給)も検討しています。
成果としては、化石燃料から木質燃料への転換を図るとともに、CO2排出削減に寄与しています。
参照元:林野庁(http://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/biomass/attach/pdf/con_4-3.pdf)
バイオマス導入の経緯
活用している木の燃料
導入の成果
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和歌山県日高川町では、2009年から和歌山県森林組合連合会が生産する木質パウダーの再利用策として、町内にある3つの宿泊温泉施設などでボイラーの燃料に使用しています。
重油や灯油をボイラーの燃料として利用するのに比べて、地球環境に優しい施策となることはもちろん、原料の調達から燃料生産、そして熱エネルギーの活用と、すべてを地域で完結する地産地消のサイクルを確立したという点が注目に値します。
また、木質エネルギー燃料のなかでも、おが粉やバークをといった木質パウダーを活用しているケースは、全国でもそれほど多いわけではありません。
この施策によって、地域での石油燃料の使用量は減り、宿泊温泉施設などでは国際マーケットに左右されない燃料調達ができるようになりました。これまでは使われていなかった間伐材を有効活用できるようになったのもメリットでしょう。平成28年度の木質燃料利用量は、168tに及びます。
参照元:林野庁(http://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/biomass/attach/pdf/con_4-3.pdf)
バイオマス導入の経緯
活用している木の燃料
導入の成果
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民間企業であるトリスミ集成材と、ドイツのNEDO技術開発機構が共同開発したおが粉ガス化コージェネレーションシステムは、平成15年度から実証試験を実施しています。
これは、助燃剤を使うことなくおが粉だけを使ったガス化システムから発電システムへ燃料を供給するもの。発生した電力は製材工場で利用され、さらに発電に伴う排熱を蒸気にして、木材乾燥などにも役立てています。
もともと環境負荷を低減することが主目的でしたが、産業廃棄物になっていたおが粉のリサイクルや電気代・灯油代の抑制、CO2排出量の削減など多様な効果が検証されています。
参照元:バイオマス利活用技術情報データベース(http://www2.jarus.or.jp/biomassdb/pdf/guspdf002.pdf)
バイオマス導入の経緯
活用している木の燃料
導入の成果
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全国木材組合連合会の公式サイトに掲載されている「木質バイオマスエネルギー化・リサイクル化事例」のなかから、オガライト(おがくずを固めて造った棒状の木質系固形燃料)を活用している事例をピックアップしてみました。
静岡県の静岡製材協同組合では、加盟する製材業者が排出するおが粉を活用して、燃料となるオガライトを作っています。また、選別したおが粉はバイオトイレなどで使われるセルシンの原料ともなり、油吸着や機械研磨にも使われています。
兵庫県木質バイオマス利用組合では、製材業者の加工工程で発生するおが粉をオガライトとおが炭として再利用。これらはバイオマス燃料として役立っています。
徳島県のツツイという企業には木材事業部があり、地元産の木材加工を手掛けています。そこで発生するおが粉は固形化してオガライトに、炭化させておが炭にして、業務やレジャーの燃料として販売されています。
参照元:木質バイオマスエネルギー化・リサイクル化事例(http://www.zenmoku.jp/moku_kankei/kan_recycle/bio_recy_exam.html)
おが粉の再利用で多く選ばれているのが、木質バイオマスです。化石燃料からのコスト削減、CO2抑制など、メリットは少なくありません。
とはいえ、おが粉が活用できない木質バイオマスのボイラーが多いのも事実。そうしたなかで、おが粉も含めすべての木質を燃やせるプラントを開発した企業がいます。それが、バイオマスエナジー社です。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。