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処理するには手間やコストが負担となる剪定枝について、リサイクル方法やリサイクル事例を紹介します。剪定枝のリサイクルを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
剪定枝を燃料としてリサイクルする方法は複数あります。
固形燃料やバイオコークスは処理の手間がかかるものの、バイオマスの燃料化としては汎用性が高いもの。メタン化してバイオガスとする方法は電気や熱の供給施設で使えますが、安価になってしまうのが課題です。
他にも、液体燃料化やエタノール化する技術もあり、実証実験が進んでいる段階です。今後、燃料化に伴うコストや熱効率化が進んでいくことでしょう。
剪定枝を含めてチップ化した素材は道路の舗装材や家畜施設の敷料、園芸で使うマルチング材などにリサイクルされます。
例えば、歩道の舗装にチップを使うと、比較的クッション性が高いこともあって歩行者の足腰への負担が軽減されるといったメリットがあります。
一方、チップ舗装は費用が高めになることや、劣化の早さといったデメリットもあります。
そのほか、チップ化された選定枝を活性炭とし、炭の力を利用した脱臭装置やダイオキシンの吸着剤としても使われています。
東京都町田市では、市内で出るゴミの削減や有機農業の促進といった課題があり、その対策の一環として市内で出る剪定枝のリサイクルに取り組んでいます。
剪定枝は月2回のサイクルで、指定日にゴミ出しされたものを収集します。その際、大きさの基準だけでなく、毒性のあるものや発酵しづらいもの、落葉や土砂が混ざったものなどが除外され、堆肥としてリサイクルしやすい剪定枝に絞っているのもポイントでしょう。
処理をするのは町田市剪定枝資源化センター。ここでは集められた剪定枝を破砕して、10ミリ程度のチップになるよう加工。チップは発酵~熟成のプロセスを経て土壌改良材となります。これらは市民限定で販売される他、業者が買い取って堆肥として活用しています。
2019年度は、1,566トンもの選定枝をリサイクルし、資源化しています。
参照元:湯河原町
http://www.town.yugawara.kanagawa.jp/global-image/units/11031/1-20101210170959.pdf
市内に豊かな自然環境を持つ東京都八王子市では、北野清掃工場敷地内に木質バイオマスボイラーと足湯を設置していますが、これは市内の長池公園から収集した剪定枝を燃料としてリサイクルしている施設です。足湯は市民にとって憩いの場となっていますが、同時に資源のリサイクル化やエネルギーの地産地消への取り組みを周知するといった意図も持ったものです。
導入されたバイオマスボイラーは粒状セラミックを触媒に使うことで排ガスを浄化できる機能を持ち、周辺地域に対する環境対策もきちんとなされています。小型バイオマスボイラーでは日本で最初の取り組みという点でも目を引きます。
なお、剪定枝を集めている長池公園では間伐材も発生しますが、それらも含めてチップや薪としてリサイクルしているのも八王子市としての取り組みです
参照元:八王子市
https://www.city.hachioji.tokyo.jp/kurashi/life/004/a546973/a871645/p007136.html
山形県村山市は果樹栽培が盛んな地域で、木質バイオマスガス化発電システムでは、果樹の剪定枝をリサイクルして燃料としています。果樹栽培する農家にとって剪定は不可欠な作業で、大量発生する剪定枝の処理は管理・処分の手間もコストもかかるリスク要因でもありました。
そうした背景もあり、村山市では平成17年度に「市バイオマスタウン構想」を打ち立てて環境対策に注力。平成19年には日本初のガス化炉ガスエンジン発電システム所「やまがたグリーンパワー」をスタートしています。
参照元:総務省
http://www.soumu.go.jp/main_content/000039132.pdf
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。