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ここでは木質バイオマスを考えるにあたり、失敗のリスクにはどんなものがあるのか、回避するにはどうした予防策が必要なのかについて、考えてみたいと思います。
改めておさらいしておきますと、「木質バイオマス」とは簡単に言えば、木屑や木片、樹皮や小枝などの木材に由来するものを燃料とし、発電や発熱などに利用するものです。間伐材や廃材など、本来はゴミになるものを、燃料として有効利用するというものであり、エコの面でも効果的なのは明確です。しかし、「コストカットできそう!」「エコだから試してみよう」といった考えで今資金に余裕があるからとスタートしてしまうと、失敗のリスクが大きくなってしまいます。より具体的・計画的に考えましょう。
木質バイオマスは間伐材や、木材製品の製造で排出される木屑や廃材など、これまでゴミとされてきたものを燃料として有効利用するシステムです。また、日本という国は昔から森林大国であり、そうした木材資源には困らないという考えをもってしまいがち。ですが、実はそこが「落とし穴」なのです。
日本の木材はコストが高いため、量も安定していません。建築で使われる木材も、その多くはコストの安い海外からの輸入品で占められているのが現実です。そのため、国内のバイオマス発電事業者のなかには、海外から木質燃料を輸入するという、ある種の本末転倒な事態も起こっています。日本の間伐材をバイオマス燃料としようとすると、輸送コストが高くなり、結果として輸入品に依存する事態に陥ってしまうことに。
以上のことから、木質バイオマスの失敗回避には、長期的に燃料の調達を安定的かつ低コストで調達できるかどうかが、大きな鍵となります。
木質バイオマスのボイラーのスペックと、調達する(できる)木質燃料のミスマッチによって引き起こされるリスクです。ひと口に木質バイオマスのボイラーといっても、どんな木材を燃料にできるかは、それぞれ異なります。バーク・おが粉・チップ・間伐材・建築廃材など、木材なら広範囲をカバーできるものもあれば、特定のものでなければ、対応できないボイラーもあります。
こうした失敗リスクを回避するには、事前に調達する(できる)木質燃料の種類と導入するボイラーの対応範囲を、しっかり確認しておくことが重要です。
燃料調達の問題をクリアし、いざバイオマス発電を始めたとしても、投入した燃料の分量に見合っただけの発電量が得られなければ、収支はマイナスとなってしまいます。それこそ、赤字を生み出すためにプラントを稼働させてしまうことに。赤字のリスクを回避するためには、導入するシステムがどれだけの燃料で、どれだけのエネルギーを生み出すことができるのかを、しっかりとシミュレーションすることが不可欠です。
木質バイオマスは社会的な意義が大きなものである一方、失敗するリスクも大きいものであるというのは真実です。失敗を回避するためには、まずはいかに燃料となる木材を安定的かつ低コストで調達できるルートを確立することが重要。そういった意味では、木くずが発生する製材業などはすでに地盤が整っていると言えます。
元々は木くずを処理するためのコストが発生しなくなるメリットの方が大きいかもしれません。また、事業の規模によっては、ボイラーを使って生み出した電力によって収益化も可能です。
失敗しないためにもう一つ考えるべきなのが、導入するボイラーの性能が高いレベルにあることです。発電効率が悪ければ、その分燃料をたくさん必要とするため、燃料が安定して入手できなかうなった際に、すぐにマイナスに転じてしまいかねません。ボイラーを導入する際には、発電効率を見るようにしましょう。
また、発電効率だけでなく、性能の高さのもう一つの注目点は、燃料を選ばないことです。基本的に木質バイオマスのボイラーは特定の木質のみ燃料にでき、相性の良くない木質は燃料にできない傾向にあります。ボイラーを導入しても一部の木質はこれまで通り、処分にコストがかかってしまうわけです。種類が限定されていなければ、そういった状態には陥る心配がないため、ボイラー選びの基準として、「燃やせる木質の多さ」が大切なのです。
実は2019年7月現在、木の種類に依存することなく、燃やせるプラントを保有している会社は一社しかありません。(当サイト調べ)
それが、長崎にあるバイオマスエナジー社です。バイオマスエナジー社が完成させたボイラー「BME-100」はどんな木でも国産であれば燃料にすることができるようです。当サイトでは実際に高いエネルギー効率を誇るそのボイラーを見学してきましたので、ぜひご覧ください。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。