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環境にやさしい燃料として注目される「木質バイオマス」。その中でも代表的なものが「木質チップ」と「木質ペレット」です。これらはどちらも木材を原料としていますが、形や作られ方、使われ方には大きな違いがあります。まずは、それぞれの基本的な特徴について見ていきましょう。
木質チップの原料は非常に多様です。山の手入れで出る間伐材(かんばつざい)や林地残材、製材工場で出る端材、さらには建物を解体したときに出る木材や樹皮(バーク)まで、幅広く利用されます。
製造方法は比較的シンプルで、これらの木材を集めて破砕機で砕くだけです。この手軽さが、木質チップの大きな特徴の一つとなっています。
木質チップは、その形状や含水率(水分を含む割合)が不均一になりやすいため、主に産業用の大規模なボイラーで使われます。例えば、工場や木質バイオマス発電所などで、大量の熱や電気を生み出すための燃料として活躍しています。
また、燃料としてだけでなく、紙を作るための製紙原料や、畑や庭で土の乾燥を防ぐ「マルチング材」として利用されるケースもあります。
木質ペレットは、おが粉やかんなくずといった細かい木材を、高い圧力でギュッと圧縮して固めた、小さな円筒状の燃料を指します。見た目が均一で、取り扱いやすいのが特徴です。
主な原料は、製材工場などから出るおが粉やかんなくずです。これらは比較的乾燥しやすく、均一なためペレットの原料として好まれます。製造工程はチップよりも複雑です。
まず原料をしっかり乾燥させ、次に「ペレタイザー」という専用の機械で高温・高圧をかけて圧縮し、小さな粒状(円筒状)に成形します。このため、製造には手間とコストがかかることになります。
木質ペレットは、家庭用の「ペレットストーブ」の燃料としてよく知られています。形状が均一で自動的に燃料を供給しやすいため、使い勝手が良いのです。
そのほか、学校・病院・温浴施設など、中小規模の施設で使われるペレットボイラーの燃料としても需要が伸びています。安定した燃焼が求められる場所で選ばれている燃料といえるでしょう。
木質チップと木質ペレット、それぞれの基本的な違いが分かりました。では、燃料として使う場合、どちらにどのようなメリットがあるのでしょうか。
コストや性能、使いやすさの観点から詳しく比較してみます。
まずは、両者の違いを一覧表で見てみましょう。
| 比較項目 | 木質チップ | 木質ペレット |
|---|---|---|
| 形状 | 不均一なチップ状 | 均一な円筒状(小粒) |
| 製造方法 | 破砕 | 破砕・乾燥・圧縮成形 |
| 原料 | 多様(間伐材、廃材、樹皮など) | 主におが粉、かんなくず |
| 品質 | 原料や含水率が不均一になりがち | 規格化されており安定 |
| 含水率 | 高め(乾燥度合いによる変動大) | 低い(10%前後) |
| 発熱量 | ペレットより低い(単位体積あたり) | 高い(高密度・低含水率) |
| 製造コスト | 安価 | 高価(乾燥・成形工程) |
| 燃料コスト | 安価 | 高価 |
| 運搬・保管 | かさばる(非効率) | 密度が高く効率的 |
| 主な利用規模 | 大規模(産業用) | 小~中規模(家庭用・業務用) |
コスト面では、木質チップに分があります。
木質ペレットは、製造工程で木材を強制的に乾燥させ、さらに圧縮成形するという、エネルギーを多く使う工程が必要です。そのため、専用の設備投資や稼働させるためのランニングコスト(電気代など)がかさみます。
その結果、市場で販売される燃料価格(単価)も、一般的に木質チップよりも木質ペレットの方が高価になる傾向があります。
燃料としての性能、特に「熱を生み出す力(発熱量)」においては、木質ペレットが優れています。
ペレットは製造工程で強制的に乾燥させるため、含水率(水分を含む割合)が10%前後と非常に低く、品質も均一です。高密度に圧縮されていることもあり、単位体積あたりや単位重量あたりの発熱量が大きく、安定しています。
一方、木質チップは原料の乾燥状態に大きく左右されます。生木から作ったチップの場合、含水率が50%以上になることも。水分が多いと、燃焼時にその水分を蒸発させるために熱が使われてしまい、発熱量が不安定になってしまいます。
運搬や保管といった「利便性」の面でも、木質ペレットが有利といえるでしょう。
ペレットは形状が均一で高密度。そのため、トラックなどで運搬する際にかさばらず、効率的に運ぶことが可能です。
対して、チップはかさばりやすく、保管には広いスペース(ヤードなど)が必要になります。さらに、含水率が高いチップを積んでおくと、内部で微生物が活動して発酵し、自然発火するリスクも。そのため、保管方法にも注意が求められます。
また、ペレットストーブやボイラーでは、燃料の自動供給装置が使いやすい点も、ペレットの大きなメリットです。
「結局、うちにはどっちが合うの?」そう迷っている方への結論はシンプルです。決め手になるのは「施設の規模」と「ランニングコスト(日々の燃料代)」。
それぞれの特徴を踏まえて、どんな場面でどちらが活躍するのか、具体的な選び方を見ていきましょう。
一般家庭のストーブや、小規模なお店、ペンションなどで使うなら「木質ペレット」が断然おすすめです。
最大の理由は、なんといっても「扱いやすさ」。ペレットは形が揃っていて乾燥しているため、燃料タンクへの補充も袋からザラザラと入れるだけで済みます。保管場所もそれほど取りません。
また、燃焼効率が良いため、燃やした後の「灰」が少ないのも嬉しいポイント。「毎日の掃除やメンテナンスに手間をかけたくない」「手軽に木の温かさを取り入れたい」という方には、ペレットが選択肢になるでしょう。
一方、工場や発電所、大型の温浴施設などでは「木質チップ」が選ばれています。こうした施設では燃料を大量に消費するため、少しの単価の違いが大きな金額差になって跳ね返ってくるからです。
木質チップボイラーは、ペレット用に比べて設備自体が大きく、初期費用(イニシャルコスト)は高くなりがちです。また、チップを保管しておく広いヤード(貯蔵庫)も必要になります。
しかし、ペレットよりも燃料単価が安いため、長く使い続けるほど日々の燃料代(ランニングコスト)を安く抑えられます。「初期投資がかかっても、長い目で見て経費を削減したい」。そう考える大規模な事業者にとって木質チップは魅力的なエネルギー源といえるでしょう。
ただし、チップなら何でも良いわけではありません。実は導入前に知っておくべき「ボイラー側の制約」という壁が存在します。
「コスト削減のために木質チップボイラーを入れたのに、思ったほど安くならない…」そんな失敗を防ぐために絶対に知っておきたいのが、燃料の「質」に関する制約です。意外と見落としがちなこの落とし穴について、詳しく解説します。
木質チップは、人工的に作られたペレットと違い、自然の木を砕いたものです。そのため、どうしても品質にばらつきが出ます。水分をたっぷり含んだ「生木」もあれば、乾燥した木もあり、大きさも不均一です。
一般的なボイラーで、こうした品質の安定しないチップを燃やそうとするとどうなるでしょうか。炉内の温度が上がらずに不完全燃焼を起こしたり、大きなチップが詰まって故障したりする原因になります。
そのため、多くのボイラーメーカーは以下のような指定(スペック制限)を設けています。
こうした条件を満たす「高品質なチップ」は、乾燥や選別の手間がかかるぶん、当然ながら価格も高め。「安い燃料を使えるはずが、結局高いチップを買い続けることになった」というケースも少なくありません。
では、燃料コストを極限まで下げるにはどうすればいいのでしょうか。答えは、乾燥させていない生木や、木の皮(バーク)、解体現場から出る木材など、安く手に入る材料を「そのまま」燃やすことです。
加工の手間がかかっていない木材なら、燃料代は驚くほど安く済みます。あるいは、自社で出る廃材を燃料にできれば、処分費も燃料代もダブルで削減できるでしょう。
しかし、水分を含んだ燃えにくい木材を、トラブルなく安定して燃やせるプラントは、実は非常に少ないのが現状です。ボイラー選びの際は、カタログの数値だけでなく「どこまで条件の悪い(=安い)燃料に対応できるか」を確認すること。これが、バイオマス導入を成功させる一番の鍵といえるでしょう。
手軽さのペレット、安さのチップ。それぞれに違った良さがあります。しかし、工場や発電所といった大規模な施設で、本気でコストを削減したいなら話は別。燃料の水分やサイズを選ばない、ボイラーの「対応力」こそが成功の鍵を握ります。
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木を選ばない
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