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岡山県内で木質バイオマスを導入している事例を紹介します。木質バイオマスを導入する事業者や団体に対して、岡山県が用意している補助制度についても確認しておきましょう。
岡山県で木質バイオマスを導入している事例を3つ紹介します。各事例で、どのように原料となる木材を調達しているのかなど、詳しく見ていきましょう。
西粟倉村には、3つの温泉施設で、源泉の加温用に薪ボイラーを導入している事例があります。
燃料となる木材には、村の森林組合から調達した「C材」を利用しています。C材とは、枝などの細かい部分のことで、製材用や合板用に適さないため、主に木質チップとして使用される部分です。
また、「木の駅プロジェクト」によって集められた木材も使用。木の駅プロジェクトとは、地域にある木材を「木の駅」と呼ばれる指定場所に運ぶことで、商店などで使える地域振興券や、お金と交換できる制度です。地域にある未利用の木材を有効活用することに役立ち、地域振興券によって地元に還元することにもなります。
薪ボイラーの導入によって燃料費を約20%削減し、薪の製造と供給のために新規雇用の創出にもつながっている事例です。
真庭市には、宿泊温泉施設に薪ボイラーを導入した事例があります。環境省の補助制度を利用した導入です。
燃料の調達方法として、まず地元の薪生産組合が、山林から丸太を切り出し、指定された場所へ搬出します。その丸太を、薪の仲介役となる法人が買い取り、薪に加工。その後、薪ボイラーを導入している宿泊温泉施設に薪を販売するという流れです。
燃料としては薪だけでなく、竹の中にもみ殻を詰め込んだ「竹筒燃料棒」も併用しています。この竹筒燃料棒は、地元の小学生と住民が協力して作ったものです。子供が参加することで、教育の一環にもなっています。
燃料の調達から消費までを、地元の組織によって行っている地産地消の事例です。
津山市にも、木の駅プロジェクトを利用して燃料を供給している事例があります。
木質バイオマスボイラーの研究開発をしている「NEDO技術開発機構」との共同研究としての導入です。温泉施設に木質チップボイラーを導入することで実際に熱活用をしながら、燃焼のタイムラグなどの問題点についてテストし、データを収集するなどの研究を兼ねています。
熱源として灯油ボイラーを併用しての運用ですが、木質チップボイラーを導入することで灯油の燃料費を約31%削減することに成功。今後はトータルでのコスト削減や、暖房システムへの熱利用を目指しています。
岡山県で木質バイオマス関連の事業を行う場合、どのような補助を受けられるのでしょうか。対象となる事業の内容や、申込み窓口について確認しておきましょう。
岡山県が主体となり、「おかやまグリーンバイオ・プロジェクト」という名称で、バイオマスの利用推進が行われています。
バイオマス活用の研究に対する資金補助や、専門知識を持つアドバイザーによる支援などを行うプロジェクト。補助の対象となるのは、木材を原料とする「セルロースナノファイバー」に関する研究開発などです。
セルロースナノファイバーとは、木材などの繊維を原料とするプラスチックのような素材。電子機器や車など、さまざまな場面で活用できる新素材です。
おかやまグリーンバイオ・プロジェクトでは、セルロースナノファイバーの実用化に向けた研究や、製品開発などをする岡山県内の企業に対し、規定に基づいて補助金を交付してくれます。
このプロジェクトの窓口は、岡山県の産業労働部「産業振興課」です。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。