バイオマス発電の燃料を安定調達するために

バイオマス発電をする上で、燃料調達が難しいと考えることもあるでしょう。それは、できる限り費用を抑えたバイオマス燃料を安定的に調達しなければならないからです。このページでは安定調達するためのポイントを紹介します。

「燃料調達」するために押さえたい2つのポイント

バイオマス発電にとって燃料を安定的に調達することは、非常に重要なポイントです。もし燃料が調達できない事態に陥ってしまえば、発電を行うことすらできなくなってしまうでしょう。そのため燃料を安定的に調達するためのポイントを2つ紹介するので、供給者を選択する際に必ずチェックしてください。

本業が「安定操業」している供給者を選ぶ

まず大切なポイントは、本業自体が安定して操業できている供給者を選ぶということです。本業がしっかりしていなければ、何らかの要因で廃業するケースもあり、そうなれば供給に支障をきたしてしまうので注意しましょう。安定的かつ長期間にわたり廃材を供給している実績があれば、非常に安心できる供給者といえます。

  • 年間の伐採の計画がしっかりと立案されているか
  • 毎年の伐採量はどの程度なのか
  • 伐採計画通りに伐採できているか
  • 本業の経営が安定しているか

上記のポイントを踏まえて、本業が安定操業しているかをチェックすると良いでしょう。とくに本業である製材・家具・パルプ材の材木の供給が安定しているかどうかは非常に重要なチェックポイントです。もし安定していない場合は経営状況も不安定の可能性があり、バイオマス燃料の安定調達は難しいこともあるので注意してください。

「20~30万トン程度の廃材」を供給する供給者を選ぶ

つぎにチェックしておきたいポイントは、どの程度のバイオマス燃料を供給しているかどうかです。一般的には20万~30万程度のバイオマス燃料を供給できる供給者を選ぶ方が良いとされています。たとえば数百万トンにも及ぶ供給力の高い廃材工場などのケースだと、材木を集荷する半径が数百キロにもなっている可能性が高く、材木を運搬するための費用が別途発生してしまうからです。追加の費用がかかれば、バイオマス発電所で活用できるほどのリーズナブルさではないケースもあるので注意しましょう。

バイオマス発電所で活用できる廃材であれば、運搬費用などを考慮すると集荷の範囲は半径150キロ程度に留めておいた方が無難です。そのため年間に20万~30万トン程度の供給力がある中・小規模の製材工場を選んだほうが良いでしょう。

取材協力
バイオマスエナジー社の公式HPキャプチャ
引用元HP:バイオマスエナジー社公式HP
https://www.bme.co.jp/wp/

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唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社

木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。

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