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このページでは千葉県における木質バイオマスの利活用について、導入事例や行政から受けられる助成制度・助成金などをまとめて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
2021年6月18日に、千葉県東金市における木質バイオマス発電事業の計画が株式会社タケエイから発表されました。
本計画では、東北や首都圏に複数のバイオマス発電所を展開しているタケエイと、地元の林業事業者としてマルトシなどが連携し、千葉県木材市場協同組合が保有する敷地内へ発電所が設置されることになっています。
正式な売電開始は2024年頃と見込まれており、千葉県内の森林間伐材を燃料として出力9990kWの発電所が設置される計画です。また、年間の稼働時間は330日と想定されており、一般家庭に換算しておよそ2.2万世帯の電力量をまかなえる予定となっています。
その他、タケエイの子会社であるタケエイ林業も協力し、今後50~100年をかけて千葉県全域の森林再生や持続可能な資源循環モデルを実現するといった長期計画も策定されました。
市原市では「市原グリーン電力(株)市原火力発電所」において、木質チップ(年間20万トン)やRPF(年間5.5万トン)を燃料とするバイオマス発電所の設置が注目されています。
循環流動層ボイラーを搭載した高効率発電装置は、発電出力4.99万kWとなっており、それが年間345日の稼働を続けることで大規模な発電量を期待できるとなっていることも重要です。
計画発表の段階では日本国内でも最大規模のバイオマス発電施設になると注目を集め、発電した電気を電力会社へ売ることによって得られる売電益に関しても有効な利用が期待されています。
山武氏の(株)佼和テクノスは、山武市に木質プラスチック製造工場を展開し、バイオプラスチック製品の普及と事業拡大を目指しています。
原料となるバイオマスは県内で生じた間伐材や被害材、製材残材など様々であり、チップ化した原料を木粉化して、さらに木質プラスチック樹脂の製造へ進むという流れです。
地球環境に配慮したエコプロダクツ素材であり、また低コストのプラスチックリサイクルを叶えられるとして、複数な優位性を挙げられていることがポイントです。
千葉県南東部に位置するいすみ市では、地域の林業や木材産業の活性化を目的として、木質バイオマスを燃料としたバイオマスボイラーやストーブの設置に補助金を交付しています。
補助対象者は市内在住者や市内に住宅を新築・購入する人か、または市内で農業生産活動を行っている事業者や団体です。
木質ペレットや薪、製材端材などを燃料として使用するボイラーやストーブが対象となっており、助成金は農業用で設置経費の10分の8以内(上限60万円)、家庭用や事業所用については経費の3分の1以内(上限20万円)となっています。
千葉県北東部の山武市では、木質バイオマス燃料の利活用を推進するために、木質ペレットや薪などをエネルギー源としたストーブなどの設置費用を補助しています。
具体的な対象機器は木質ペレットストーブや薪ストーブ、木質バイオマスボイラーなどとなっており、市内在住者や市内に住宅を新築して居住が見込まれる人、市内の事業所といった幅広い人や団体が補助金を申請可能です。
補助額は経費の2分の1以内となっており、導入設備によって最大10万~20万円の上限額が設定されます。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。