鳥取県の木質バイオマス導入事例

このページでは、鳥取県において導入されている木質バイオマスの事例や特徴、また鳥取県の木質バイオマス事業に関連して受けられる補助制度などについて、解説しています。

鳥取県での木質バイオマス導入事例

事例1.南部町「木質ペレット焚吸収冷温水機」

人と自然の共生による循環型社会を目指す鳥取県南部町では、町内にある南部町役場法勝寺庁舎において、2011年1月から庁舎内の冷暖房システムとして木質ペレットボイラーを導入しています。

既存の重油ボイラーから木質ペレットボイラーへ変更することで、化石燃料の消費を抑えながら再生可能エネルギーの普及を促進するシステムとなっており、同時に冷凍能力105kW、加熱能力83.4kWのエネルギー効率性を有していることもポイントです。

木質ペレットボイラーは庁舎の屋外へ4機が設置され、導入設置にかかるコストを抑えながら、操作盤による屋内からのスムーズな操作システムが確立されました。また、庁舎ではカーボンニュートラルも重視されており、木質ペレットを燃焼させても二酸化炭素排出量がゼロに抑えられていることは見逃せません。

事例2.県内各所「木質ペレットストーブ」

鳥取県では平成16年度に知事室で木質ペレットストーブを導入したことを皮切りに、平成17年度には県庁県民室や智頭農林高等学校、平成18年度以降は林業試験場や農業大学、県内の高校などに木質ペレットストーブを導入しました。

また、県内にあるペレット製造施設を活用することで、地産地消の再生可能エネルギー利用を促進しながら、一般家庭への木質バイオマス導入にも取り組んでいることが重要です。

事例3.県内各所「木質ペレットボイラー」

平成18年度に山陰海岸学習館へ冷暖房用の木質ペレットボイラーが導入され、平成19年度には西部総合事務所にも冷暖房用の木質ペレットボイラーが導入されました。

西部総合事務所における木質ペレットボイラーでは、従来の重油ボイラーで使っていた約42,000リットル/年の重油消費が不要となり、二酸化炭素排出量も年139トンから年49トンとおよそ3分の1になりました。

その他の木質バイオマスの
導入事例を見る

鳥取県で受けられるバイオマス関連の補助制度

日南町家庭用発電設備等導入推進補助金

鳥取県日南町では、木質バイオマス熱利用機器や家庭用太陽光発電設備などを導入した人に対して、補助金による支援制度を実施しています。

補助金の対象者は日南町に在住者となっており、対象者の自宅(事業用の併用可)に太陽熱利用機器や木質バイオマス熱利用機器を設置した場合に補助を受けることが可能です。

補助金の額は木質バイオマス熱利用機器の場合、システムの導入コストの2分の1、または上限18万円となっています。(2021年7月時点)

なお、木質バイオマス熱利用機器以外の補助金の上限額は導入システムによって異なるため、詳細は日南町役場の住民課へお問い合わせください。

鳥取県小規模発電設備等導入推進補助金

鳥取県内に小規模発電設備や木質バイオマス熱利用機器などを導入する事業者に対して、鳥取県と市町村が連携して補助金を交付する制度です。

補助内容は、どのようなシステムを導入するかによっても異なりますが、木質バイオマス熱利用機器としては薪ストーブや木質ペレットストーブなどが対象として挙げられます。

木質バイオマス熱利用機器の導入に対して補助される金額は、1件当たり9万円で、かつ機器購入価格の5分の1以内です。また、導入にかかる総コストから寄付金控除や仕入れ控除税額などを差し引いた残分に、3分の1を乗算した金額が上限になっています。

取材協力
バイオマスエナジー社の公式HPキャプチャ
引用元HP:バイオマスエナジー社公式HP
https://www.bme.co.jp/wp/

木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社

木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。

そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。

コスト削減の切り札!?
木質バイオマスの
プラント見学レポを見る