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こちらでは、製材の安定供給に関して業界が現在抱えている課題と、今後の対策をどのようにすべきかについて、考察していきたいと思います。
日本における製材業はさまざまな問題により、停滞・衰退傾向にあるというのが現実です。その理由はいくつかありますが、その大きなものとして挙げられるのが、ズバリ、コストの問題です。日本の森林資源そのものは豊富であるものの、伐採、運搬、そして製材にかかる費用が大きくなるため、比較的安価な輸入木材とは、なかなか勝負にならないという問題に直面しています。
もちろん、この状況にただ手をこまねいているわけではなく、国や地方自治体、そして業界団体などでは、その解決策を模索しています。たとえば安定供給の基盤づくりとして、「路網の整備」「間伐の推進」「機械化」「人材の育成」といったことを同時進行させなければならないとしており、そのやり方を日夜研究しています。成果を出すには、まだまだ時間が必要と見受けられますが、その種は蒔かれています。
そうしたさまざまな取り組みのなかで、製材工場の現場でも行える解決策というものが、注目を集めています。それらについて、ご紹介していきましょう。
日本における製材業は、コストの問題から安価な輸入木材に押されているのが現状です。実際の調査においても、平成16年には9,420工場だった製材工場の数が、平成26年には5,468工場と、わずか10年で実に4割以上が閉鎖されたという報告がなされています。
そうした状況を打破する施策として、近年注目されているのが、木くずの廃棄コスト削減です。製材作業で無尽蔵に排出される木くずを、廃棄費用を負担してゴミとして捨てるのではなく、木質バイオマスの燃料として有効活用するという方法です。
実際に製材業に携わっている方には言うまでないことですが、木材の乾燥作業は製材業務のなかでも重要な工程となります。その乾燥作業に用いられるボイラーには多くの場合、重油や灯油などの化石燃料を用いるケースが多く見られますが、これを木質バイオマス燃料のボイラーに置き換えるという方法が、近年注目されています。
本来はゴミとして捨てられる木くずを燃料として有効活用でき、さらにはコストのかさむ石油燃料費も軽減できるという、まさに一席二鳥の施策です。比較的事業規模の大きな北海道の製材工場では、このやり方で、年間2億円もの燃料費の削減につながったという事例も報告されています。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。