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こちらでは製材業界におけるコスト問題の現状と、解決策としての木くずのバイオマス燃料化について、とりまとめてご紹介していきたいと思います。
日本は森林資源にとても恵まれているにも関わらず、平成14年に木材自給率18.2%という過去最低の数字を記録。その後持ち直してはいるものの、平成26年時点でも自給率29.6%にとどまっています。言い換えれば、国内需要の約7割が、輸入木材でまかなわれているということです。
また、製材工場数も平成16年の調査では9,420工場だったのに対し、平成26年には5,468工場と、わずか10年で実に4割以上が閉鎖を余儀なくされたということになります。
その理由はさまざまなことが考えられますが、小さくない影響を及ぼしているのが、製造コストの問題でしょう。もちろん品質という面も考慮しなくてはなりませんが、国内の製材工場ではコストがかかりすぎるため、安価な輸入木材とは勝負になりにくいというのが、根底にあると推察されます。
参照元:「林野庁」木材流通・販売(http://www.rinya.maff.go.jp/j/ken_sidou/forester/pdf/dai7bu.pdf)
国内の製材業においては、そのコスト高によって、より安価な輸入木材に苦戦しているという現状があり、製材コストの見直しが強く求められています。そうしたなかで、生産する木材の品質を落とさずに見直しを図れる方法として、木くずの廃棄コストがあります。
現状、製材工場の多くでは、製材の過程で排出される木くずを自ら廃棄費用を負担し、事業系一般廃棄物として一般廃棄物処理業者に委託するという方式としています。これを逆に、木くずを資源燃料として売却あるいは提供することで、廃棄コストを削減できるばかりか、副収入を得られる方法があります。それこそが、木くずを燃やして熱利用や発電といった新たなエネルギーを生み出す木質バイオマスの活用にほかなりません。
木質バイオマスの導入事例を実際にご紹介します。
大分県日田市の事例です。同エリアに多数存在する中小製材所での処理が困難な大量のバークを集荷。バークを燃料とした木屑焚きボイラーを導入し、木材乾燥機10基と組み合わせるシステムとして整備しています。
それ以前に用いていた重油を燃料とする木材乾燥機と比べ、9,000円/㎥かかる乾燥コストが6,500円/㎥になり、2,500円/㎥削減。低コスト化を実現すると同時に、堆肥化のみでは処理が追いつかなかったバークの有効活用を実現したそうです。
参照元:林野庁(http://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/biomass/attach/pdf/con_4-3.pdf)
北海道帯広市の事例です。こちらの製材工場でも、以前使用していた灯油を燃料とするボイラーに代わり、バークボイラーを導入。
燃料のバークはすべて自社の製材工場から発生するもので賄えるため、木材の乾燥にかかるコストを大幅に削減。年間約180万ℓ必要だった灯油代、約2億円分が節約できるという試算が出ているそうです。
参照元:森林バイオマス事例集(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/rrm/grp/02/biomassjireishu.pdf)
木質バイオマスのボイラーはいくつかありますが、機器によって対応できる原料が限られているケースがすくなくありません。対応不可の原料が混入してしまった場合、機械が停止してしまう恐れも。
そうしたなかで、すべての木質に対応できるボイラーを開発したのが、バイオマスエナジー社です。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。