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広島県内で木質バイオマスを導入している施設や団体の事例を紹介します。広島県で木質バイオマス関連の活動を始めたり、設備を導入したりする場合に、どのような補助を受けられるのかも確認しておきましょう。
広島県では、どのような方法で木質バイオマスが活用されているのでしょうか。4つの事例を紹介します。
北広島町には、温泉宿泊施設で薪ボイラーを導入している事例があります。
燃料とする薪の調達には、「木の駅プロジェクト」を活用。木の駅プロジェクトとは、地域住民などが不要な木材を指定場所に運び入れることで、お金の代わりに使える地域振興券などと交換できる仕組みです。
北広島町では「せどやま券」という名称の地域振興券を発行することで、地元の商店などに還元しています。
薪を活用する施設として、町が出資する第三セクターの企業が管理する温泉宿泊施設に、薪ボイラーを導入。この施設では従来、重油ボイラーを使用していましたが、それを置き換えることによる導入です。
薪ボイラーの導入により、重油の使用量を「最大で92%」削減することに成功しています。
安芸高田市には、木質チップを加工・販売している企業があります。木材の調達から加工、販売までを一括で行っている企業です。山林の造成や、造園、木造建築物の解体などによって発生した木質系の廃棄物、間伐材や林地残材などを集めてチップ化。
加工した木質チップは、バイオマス燃料としてだけでなく、紙やパーティクルボードの原料としても利用可能です。製紙会社や製材会社、バイオマス発電所など、さまざまな企業に木質チップを出荷しています。
廃棄物を有効活用する専門家として、企業の廃棄物コンサルティングも提供しており、さまざまな角度から木質バイオマスの利活用を促進しているビジネスとしての、木質バイオマスの事例です。
広島市には、木質チップを燃料とするバイオマス発電所があります。
木質チップの原料として使用している木材は、広島県内から集めた間伐材や廃材などです。併設されているチップ工場で加工しています。
年間で「約4万9000MWh」を供給できる規模の発電所で、FIT(固定価格買取制度)を利用して電力を販売。
地元にある未利用材を有効活用しながら、雇用創出にもなり、地域に貢献している事例です。
広島市には、木質系廃棄物のリサイクル会社もあります。さまざまな企業で発生する木質系の廃棄物を回収して破砕し、木質チップ化。加工した木質チップは、紙や建材の原料、バイオマス燃料として出荷しています。
回収している廃棄物は、フォークリフトの作業などで使用される木製パレットや、家屋を解体した後に発生する破片、使用しない梁や柱材などです。
さまざまな現場で発生する木質系の廃棄物を、木質チップという形でリサイクルし、エネルギー創出につなげています。
広島県で木質バイオマスを導入する事業者は、どのような補助を受けられるのでしょうか。利用できる「補助金」を確認しておきましょう。「専門家の派遣」による支援についても紹介します。
広島県が用意している補助金として「広島県省エネ設備導入促進補助金」があります。
広島県内で、新たに省エネ設備を導入する「幼稚園を設置する市町」や「学校法人」「社会福祉法人」などを対象とする補助金です。
対象となる省エネ設備の中に、薪ストーブやペレットストーブ、木質バイオマスボイラーが含まれています。補助の対象となる経費は、省エネ設備の購入費用や工事費用、運搬費などです。
補助率は「1/2以内」で、補助金額の上限は、設備の内容に応じて「500万円」か「600万円」に設定されています。
この補助金を利用したい場合、専用の申請書と共に事業計画書などを提出し、審査を受ける必要があります。書類の提出や問い合わせを受け付けている窓口は、広島県の「環境政策課」です。
広島県では「里山バイオマス利用促進事業」が進められています。里山にある未利用材の活用を促進する仕組みづくりを支援するための活動です。
主に木質バイオマスを対象としていて、前述の「木の駅プロジェクト」を立ち上げるために専門家を派遣するなどの支援をしています。これまでいくつかの地域に専門家を派遣し、木の駅に関する講演会などを開いてきました。
立木を伐採するための技術講習や、木材を手際よく集めて搬出するための講習など、具体的な技術面での指導も実施。さまざまな方向から、里山の木質バイオマス利用を促進しています。
里山バイオマス利用促進事業に関する問い合わせ窓口は、広島県の「環境政策課」です。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。