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青森県の木質バイオマスの導入事例に関して、いくつかピックアップして紹介しています。また、青森県が行っている木質バイオマスに関連したサポート・補助制度についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
青森県の木質バイオマス導入事例を公共施設や民間企業、そして雪国特有の融雪設備として設置した事例をご紹介します。
十和田市市民交流プラザでは、環境建築としてバイオマスエネルギーを利用したボイラーを導入しています。燃料は青森県産の間伐材を使用した木質ペレットボイラーです。燃料をペレットにするかチップにするかの議論もあったようですが、視察の結果、安定性の面を踏まえてペレットに決まり運用されています。
支出費用は、初期費用としてボイラー本体などで11,971,000円、ランニングコストとして、燃料費用が年間4,200,000円、管理費等が500,000円となっています。
また、コストの削減作用としては、電力を使用したときよりも若干のコスト削減があったようですが、灯油やガスなどと比較するとコストは高くなります。しかし、間伐材の使用による地元産業への貢献や環境への配慮から木質ペレットボイラーの設置・運用にいたったそうです。
五所川原市では、「五所川原市地域新エネルギービジョン」を策定していて、積極的に公共施設へのバイオマスエネルギーの導入をおこなっています。五所川原市内に木質ペレットの工場があるため、つがる総合病院へ木質ペレット焚温水ボイラーを導入されたとのことです。燃料をチップなのかペレットなのか決定した理由としては、取り扱いや火力の調整が用意であること、エネルギーの密度が高いことがあげられます。
支出の面では、イニシャルコストがボイラー本体やそのほかの周辺機器をあわせて8,798,000円、ランニングコストは燃料費が年間3,492,000円、維持費などが324,000円となっています。コストの削減はいままでのガスを使用したボイラーよりもランニングコストベースで年間234,000円の減少に成功している事例です。企業・事業主側だけでなく、行政が導入をバックアップしてくれる嬉しい事例ともいえるでしょう。
コストの削減はもちろんですが、企業として地球温暖化の防止に協力をしたいという思いでバイオマスエネルギーの導入に踏み切りました。近隣の地域で建設廃材として木質チップが容易に調達できることも導入のきっかけとなっています。ペレットではなくチップを燃料に採用したのは、価格面と環境面を考えてのこと。支出費用は、イニシャルコストが3億3,000万円、ランニングコストで燃料費が年間1,900万円、メンテナンス費用が年間1,000万円、そのほかの費用が年間12,00万円となっています。コストの削減としては、重油を使用していたときよりも3割~4割程度減少しています。
ボイラーが設置されたのは、県道青森浪岡線青森市浪岡王余魚沢地内で、青森空港に至る重要な道路です。既存の重油ボイラーがあるのですが、環境への配慮から両方を使用する方式を採用し、二酸化炭素量の排出を減少させる計画です。
燃料をペレットにしたのは、県内に複数の製造所あることと、自動的な供給が可能なことなどが理由となっています。イニシャルコストとしては、建屋やボイラー本体などで8,459.8万円、ランニングコストとして燃料費が年間1,39.9万円、維持費用が5,56万円となっています。コストの削減としては、年間で約90万円の削減が実現しています。
平成25年で青森県内に設置されている木質バイオマス設備は、チップボイラーが6件、ペレットボイラーが19件、薪ボイラーが2件、農業用ストーブが9件。今後の展開としては、農業での導入も期待されています。また、青森県では冬は農閑期にあたるため、出稼ぎなどの習慣がありましたが、冬季でも農業ができればその必要はありません。そのためには加温熱源が必要で、そこに注目されているのが木質バイオマス設備となります。環境に負荷を与えることなく、農作物を育てる、青森県の農業の活性化のためにも今後は導入事例が増えていくものと考えられています。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。