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愛知県の木質バイオマスの導入事例や補助制度について解説しています。
大阪ガス株式会社は2020年11月、JAG国際エナジー株式会社と丸紅クリーンパワー株式会社を加えた3社共同プロジェクトとして、愛知県田原市におけるバイオマス発電所の建設を発表しました。
敷地面積5万平米に建てられる予定の発電所では、木質ペレットを燃料として発電容量約75メガWが想定されており、竣工予定は2024年10月となっています。
木質ペレットは間伐材や工場で発生する木くずなどを乾燥させ、圧縮成形させた木質燃料であり、そのままでは廃棄物となってしまう木材を有効活用することで、再び電気エネルギーを生産できる好例の1つといえるでしょう。
なお、発電所が完成して商用運転が開始されれば、その後の技術的支援は大阪ガスの100%子会社であるDaigasガスアンドパワーソリューション株式会社が引き継ぐ予定となっています。
住友商事グループの一員であるサミットエナジーは愛知県半田市において、2017年6月に自社保有のバイオマス発電所として2カ所目に当たる「半田バイオマス発電所」の商業運転をスタートさせました。
半田バイオマス発電所は、バイオマス専焼が可能な国内の発電所として当時最大級の発電規模を有しており、その出力は75メガWとされています。
また、半田バイオマス発電所のすぐそばには衣浦港があり、燃料となる木質チップを載せた専用船が年に7回、衣浦港へ運ばれてきます。その量はトラック1台の積載スペースを18立方メートルとした場合、およそ6,000台に相当し、木質バイオマスが大規模発電のために有効活用されている証拠です。
中部電力株式会社と丸紅株式会社、そしてSBエナジー株式会社の共同出資により、愛知県蒲郡市に発電出力50メガWの大規模バイオマス専焼発電所が建設されます。
事業計画および工事は、3社共同出資で構成された特別目的会社「愛知蒲郡バイオマス発電合同会社」が主体となって、2021年4月から開始されており、バイオマス発電所の完成は2023年8月が予定されているようです。
なお、愛知蒲郡バイオマス発電所の建設や運用に関しては、公害防止や環境保全の観点から愛知蒲郡バイオマス発電合同会社と蒲郡市との間で環境保全協定が締結されており、木質バイオマスの有効活用だけでなく、地球環境にも配慮した発電計画が進められています。
愛知県は「バイオマス活用推進基本法」にもとづき、2017年度から2026年度までの10年計画として「愛知県バイオマス活用推進計画」を策定しています。
計画の目的としては、愛知県全体でのバイオマス活用体制を構築する他、市町村間の連携促進などを掲げており、バイオマス利用の効果的な推進を目指した事業計画です。
対象となるバイオマスの中には、林地残材や製材工場等残材といった木質バイオマスなども含まれており、より一層の有効活用の方法が検討されています。
愛知県では2017年3月に「あいち地域循環圏形成プラン」が策定され、「未利用木材」や「家畜排せつ物」、「食品廃棄物」といったバイオマス資源を地域で循環利用する、地産地消の推進計画が進められています。
この循環利用のプランは「地域循環圏モデル事業」として位置づけられ、システムを確立するために学識経験者や事業者などが集まって地域循環圏づくり推進チームが結成されたこともポイントです。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。