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土壌改良材や家畜用敷料などにリサイクルされるもみ殻について、再利用方法や再利用事例を紹介します。もみ殻のリサイクルを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
もみ殻は吸水性や保水性、通気性の高さなどの特徴を持っています。再利用するにあたっては、それらの特性を活かせるシーンで活躍します。
また、畜産分野では家畜用施設の敷料。家畜が排泄する糞尿や泥といった有機性廃棄物は、もみ殻と混ぜることで堆肥に変わります。もみ殻は有害性が低く、水分調整材として機能するのがポイントです。
農業用途では堆肥や土壌改良剤などとして役立ちます。例えば、野菜や花の育苗資材として利用されています。これは吸水性の高さによるもの。もみ殻そのものも使う場合もあれば、他素材と混ぜて使う場合もあります。
ちょっと変わった用途としては、製鉄施設において溶鉱炉の温度調節に使われています。
もみ殻の燃料としての発熱量は1kgあたり3,300Kcal。さらに、燃焼の仕方によっては15~20%程度の灰が発生するので、それも再利用できます。
しかし、もみ殻は米の製造工程と密接に関係しているため、通年で安定的な供給量を確保するのは簡単ではありません。また、吸水や通気に優れる構造は、資材として見た時にかさばってしまうのもデメリットでしょう。
こうした特性も踏まえて、大規模なバイオマス利用施設より、中小規模の再生エネルギー事業で導入する方が適しています。
バイオマス関連事業の中でも、富山件射水市が取り組んでいるのは「もみ殻循環プロジェクト」。射水市は平野部に豊かな水田が広がっており、そこから出るもみ殻を再生可能エネルギー施設の燃料としたり、燃焼後の灰も肥料として再利用したりするプロジェクトです。また、いみず野農業協同組合や富山県立大学も参画するなど、地元の産学官が手を携えた取り組みなのも注目すべきポイントです。
調達されるもみ殻は、市内で年間約9,000トンの生産量を誇るうるち・もち米由来のもの。射水市の地域特性があればこそ、燃料調達サイクルが確立できるわけです。
再生可能エネルギー施設では電力供給するのはいうまでもなく、蒸気を利用した温水を園芸ハウスなどに供給しています。もみ殻灰は珪酸肥料化として農地に還元されています。
参照元:総務省
http://www.soumu.go.jp/main_content/000215421.pdf
タイのピチット県でもみ殻を再利用したバイオマス発電所を運用しているのがA.T.バイオパワー社。タイの電力事情は90%前後が化石燃料に頼っていて、エネルギー自給率を上げることも含めて再生可能エネルギーの開発は急務となっています。
燃料はもみ殻を粉砕したもの。排ガス監視システムを備えたプラントなので、各種排出ガスの濃度をチェック、そのレポートは行政機関にも連携されます。京都議定書に基づいてタイ政府が認定した最初のプラントであり、もみ殻焚きボイラー施設としては世界最大級ともいわれています。
参照元:横河電機株式会社、横河ソリューションサービス株式会社
https://www.yokogawa.co.jp/library/resources/references/thai-spp-uses-centum-cs-3000-to-improve-efficiency-of-biomass-power-plant/
もみ殻は燃焼後の灰も肥料として再利用できるのがメリットともありますますが、他のバイオマス燃料と比べると灰分が多いために利用できるプラントが限られてしまうのがデメリットといえるでしょう。
一方、バイオマス燃料プラントの中には木質材なら何でも燃やすことができる製品もあります。バイオマスエナジー社のバイオマスガス化システムBME-100は木質系バイオマスを粉体化することでガス生成の燃料とする仕組み。そのため、バークも幹も樹皮も葉も、そしてもみ殻もまとめて再利用できます。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。