木質バイオマス発電と熱電併給について

このページでは、木質バイオマスの活用効率を高めるための熱電併給（コージェネレーション）の特徴や、熱電併給によってどうして木質バイオマスを有効活用できるのかその理由などについて分かりやすく解説しています。

木質バイオマス発電だけではエネルギー効率が不十分？

木質バイオマスとは、廃材や伐採時に発生した余分な木材といった様々な木材をチップ化し、火力発電などのエネルギー源として利活用したものです。木質バイオマス発電は木材の消費ロスを減らして、持続可能な社会やエネルギー生産体制を構築する上で有効だとされています。

しかしその反面、木質バイオマス発電では木質バイオマスを燃焼させ、そこで発生した熱エネルギーで発電を行い電気として利用するといった流れを取るため、どうしてもエネルギー変換時にロスが生じることを避けられません。

そのため木質バイオマス発電において、電気だけを生産するのでなく燃焼時に発生した熱エネルギーを同時にそのまま供給・利用するという、熱電併給（コージェネレーション）に注目が集まっています。

木質バイオマス燃料で発電と同時に熱生産も目指す熱電併給

再生可能エネルギー利用設備といえば太陽光発電や風力発電など「電気」がイメージされがちですが、木質バイオマスを燃焼させて得られた熱を同時に利用するなど、熱電供給（コージェネレーション）も立派な再生可能エネルギー利用システムといえます。

木質バイオマスの熱電供給では、木質バイオマスを燃やして発生した熱によって浴場の水を湧かしたり、調理場でお湯を供給したりと、電気だけでなく熱そのものにも利用価値を見いだせることがポイントです。

木質バイオマスの活用や導入を検討するということは、発電設備だけでなく熱電併給設備をプランニングするといった「環境を守っていく取り組み」として、とても魅力がある事業です。

まとめ

木材を燃やして熱を発生させ、発電システムを稼働させて電気を生産する、という木質バイオマス発電だけではどうしてもエネルギーロスが大きくなります。そのため、木材を燃焼させた際に生じる熱をそのまま利活用することができれば、熱電併給システムとして木質バイオマスの有効性をさらに高めていくことが可能です。

今後に木質バイオマス発電設備や関連システムの導入を検討する場合、熱電併給システムについてもメリットがあるのかどうか、熱電併給システムの取り扱い実績のある専門業者へ相談してみることもおすすめです。