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バイオマス発電でFITが見直しによりどうなるの?

2018年にはバイオマス発電が大きく見直されました。輸入材の大きな案件が増えていることから、見直しはじまったのです。バイオマス発電が健全に発展させるために何が必要なのか、これまでの流れを見ていきましょう。

FIT導入により大型設備が急増

FITが導入されたことで、大型設備で発電が増え、バイオマス発電設備の容量が多くなりました。それに伴い、経産省の審議会でもFITの見直しを検討することが議論されてきています。それは、エネルギーミックスで想定されていた2030年度の設備容量を上回っているからです。

2030年度の水準では、602万~728万kWと想定していました。しかし、2017年のデータでも1,200万kWとなっているので、大きく上回っていることが分かります。すでに2030年度の3倍程度なのです。

特に問題視されているのは、一般木材等バイオマス発電です。これは、チップやペレット、さらにパーム油など外国産材を燃料とする発電設備となります。大型の設備が多くみられており、結果として認定量が2030年水準を上回るほどになっているのです。

2018年からは入札によってコントロール

経産省では、一般木材等バイオマス発電の導入に歯止めをかけることを検討しています。国民負担の抑制を考えているのです。それは、バイオマス発電の後にFITによって買取されるのですが、買取価格が他国と比較して高めになっているからです。

導入を抑制するためにも、入昨制度を取り入れています。大規模太陽光には2017年から導入されている入札制度ですが、2018年からはバイオマス発電にも取り入れられているのです。

入札制度を取り入れることで、競争原理から安い価格で導入されることが期待されています。FIT価格が低減することで、国民負担を下げることにつながっているのです。他の利点として、入札を募集することで、総導入量もコントロールしやすくなります。

参照元:経済産業省(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/saisei_kano/pdf/011_08_00.pdf)

木材とパーム油でも入札が行われる

具体的に入札することが求められるのは、一般木材等バイオマス発電でも、1万kW以上の規模のものになります。さらに一般木材等バイオマス発電の中に、パーム油等バイオマス油脂を新しい区分にするのです。

これまでは同一区分で価格が設定されていましたが、燃料のコストが似ているもので区分分けをし、パーム油やバイオマス油脂はすべて入札が行われます。

パーム油というのは、アブラヤシから採れる油のことで、チップやペレットなどの固形燃料とは異なる燃料。固形燃料の場合には、蒸気タービンで発電しますが、液体燃料の場合にはディーゼルエンジンを使って発電する違いがあります。

液体燃料を用いたディーゼルエンジンの方が、固形燃料を用いた設備より建設費用が安いことから、別のカテゴリーとしました。これにより導入価格が適正になるのです。

運転開始期限も設定

これから解決すべき点の中に、未稼働案件があります。FIT認定を受けた案件でも、実際に稼働しているのは5%ほどしかありません。そこで運転開始期限が設けられます。太陽光ではすでに導入されているのですが、認定を受けても稼働しないなら、一定期間を限度として認定取り消しが行われます。

認定取り消しとなるのは、FIT認定から3年を経過しても稼働していない場合です。また調達価格については、2年前の調達価格を適用されます。これによって、以前の導入価格の権利を保持したまま、運転が開始されていない事態を防げるのです。

FIT価格の改定でバイオマス発電の適正化

FIT価格の改定は、輸入材料を主にしている案件が対象です。地域に根差している中小規模のバイオマス発電では、規制されていません。バイオマス発電を取り巻く環境を整えることで、より健全な運営が広がることを目指しているのです。

取材協力
バイオマスエナジー社の公式HPキャプチャ
引用元HP:バイオマスエナジー社公式HP
https://www.bme.co.jp/wp/

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