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資源循環を目的として、原材料として再利用する木材のマテリアルリサイクルについて、わかりやすく説明します。
プラスチックを元に、マテリアルリサイクルについて説明してみましょう。
ペットボトルなど資源ゴミとして回収される廃プラスチックは、溶かすことで改めてプラスチックの素材や製品に再利用されます。このパターンはマテリアルリサイクルのなかでもレベルマテリアルリサイクルに分類され、同じプラスチックという原材料として再利用されるものを意味します。
一方、同じカテゴリーの素材や製品の原材料にするには材質が充分でない場合、ランクが下の原材料になるという意味でダウンマテリアルリサイクルもしくはカスケードマテリアルリサイクルに分類されます。
なお、木材のマテリアルリサイクルはパーツ的な使い回しだとリユースとして除外されるものの、合板から堆肥までバリエーションが広いのが特徴です。
木質資源の代表的なマテリアルリサイクルが、合板やパーティクルボード。どちらも端材や廃材を細かいチップにしたものを原材料とします。
合板はもともと木材の一種で、ふたたび合板として生まれ変わります。 パーティクルボードはPBと呼ばれ、チップを接客剤と混ぜて熱圧成型したもの。近いものには中質繊維板があります。
木質資源のマテリアルリサイクルには製紙やパルプ原料もあります。
紙自体がそもそもパルプを原料としたもので、紙のリサイクルというと古紙を利用した再生紙のイメージが強いと思います。それが、リサイクルという観点で見れば、古紙だけでなくパルプもリサイクルされた木質資源を使うことで、資源の有効活用の度合いを深めているわけです。
公演や遊歩道などの舗装材で見られるのが木質チップを使ったもの。アスファルトに比べて柔軟性があり、熱を蓄積しにくいなど、歩く人にとって優しい道になります。
バーク堆肥は樹皮を発酵させた肥料。落葉や枯葉を利用した腐葉土と同じように、バーク堆肥も土壌改良材として植物の栽培に利用されます。
バークを炭化したバーク炭は臭気軽減効果のある素材として知られています。この特性を活かして、畜産業の敷料に混ぜるといったシーンで使われています。炭化したものの用途は燃料だけでなく、マテリアルリサイクルとしてこうした用途でも活用されているわけです。
木質廃材のリサイクル方法として、パーティクルボードの原材料とするマテリアルリサイクルと、チップ化して燃料として利用するサーマルリサイクルとを、CO2排出量で比較したデータがあります。
年間12万tのパーティクルボードを製造するために必要な木材チップは約123,000t。これをそのまま燃焼した場合のCO2排出量は約2.24×105tとなります。
これに対して、パーティクルボード製造で生じるCO2排出量は2.18×104tとシミュレーションされ、パーティクルボード製造の方が年間で20万t以上もCO2排出量が少なくなるとされているわけです。
なお、この試算データは2002年5月に作成されたもので、日本エネルギー学会の「新エネルギー等導入基礎調査 バイオマスエネルギーの利用・普及政策に関する調査」資料に基づいています。
参照元:みずほ総合研究所(https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/report/report05-0916.pdf)
木材のマテリアルリサイクルの問題点とされているのは、リサイクルした原材料の品質や費用。リサイクル処理できる絶対量がまだまだ多くはないため、市場論理が働きにくいといわれています。そのため、結果としてリサイクル率も低くなっています。
パーティクルボードやパルプ原料などビジネスチャンスが見込まれている分野もあるものの、厳しい評価をされている分野が多いのが実情のようです。
木質資源でいえば端材や間伐材など、そもそも廃棄処分を余儀なくされていた副産物や、一度は製品化されたものの廃材などは、発熱や発電を目的としたバイオマス燃料としてエネルギー利用するのが効率的といえます。
バイオマス資源の有効活用はマテリアルリサイクルからサーマルリサイクルへシフトする流れとなっており、実際に90%がサーマルリサイクルに転換しています。
サーマルリサイクルが増えている理由が、木質バイオマスの需要増です。コスト削減やCO2抑制、地域活性化といったメリットが多く、導入の補助金がでることも影響していると予想されます。とはいえ、木質バイオマスを導入するうえで重要なのはプラント選び。基本的に原料に制限があるものが多く、適したプラントでないとうまく稼働しないからです。
対照的に、木質ならなんでも燃やせるプラントを開発したのが、バイオマスエナジー社です。大いに注目を集めています。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。