静岡県の木質バイオマス導入事例

静岡県で木質バイオマスを導入している施設を紹介します。また、木質バイオマス関連の補助制度についても説明しています。

静岡県での木質バイオマス導入事例

静岡県で木質バイオマスを導入している施設について、2つの発電施設の事例と1つのプロジェクトを紹介します。

事例1.御前崎市・牧之原市「御前崎港バイオマス発電所」

静岡県御前崎市・牧之原市で、中部電力は三菱電機クレジットと鈴与商事とともにレノルバを設立し、木質バイオマス発電所を2023年7月運転開始する予定としています。木質パレット、パーム椰子殻を燃料に、発電出力は74,950kwで、一般家庭17万世帯分に相当する年間発電量を想定。木質バイオマスの活用で、林業の活性化による地域経済と環境に配慮した発電所を目指しているようです。

事例2.袋井市「木質バイオマス発電事業」

静岡県袋井市で、フォレストエナジーは木質バイオマス発電所を2023年度後半に運転開始する予定としています。静岡県内を中心に年間9万トン程度の未利用材等を収集し、約7,100kwの発電量で、約14,000世帯分を年間供給する計画です。燃料となる木材は枝条やタンコロ、バークも含め未利用材を活用し、地域資源の活用を積極的に行う予定が立てられているとのこと。国内バイオマス100%利用で、林業の活性化を通して、地域経済を活性化し、持続可能な社会を実現への貢献が期待できます。

事例3.小山町「小山町バイオマス活用推進計画」

静岡県の最北東に位置する小山町は、バイオマス活用に村単位でも取り組んでいます。未利用バイオマスでは、木質ペレット製造工場が稼働し、約13,838トンの林地残材の他に稲わらやもみ殻も活用されているところです。

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静岡県で受けられるバイオマス関連の補助制度

「静岡県バイオマス活用推進計画」に基づき、静岡県でバイオマス関連の事業を行う場合には、どのような補助制度があるのでしょうか?また、対象となる事業者や、補助率、担当窓口等を解説します。

ふじのくにエネルギー地産地消推進事業費補助金

静岡県内の市町(政令指定都市を除く)・中小企業者・非営利団体が、バイオマス発電を含むエネルギーの地産地消を促進するために、その可能性調査事業や設備導入事業への助成金です。補助率は3分の1以内で、可能性調査の上限は300万円、設備導入事業の上限は200万円から1億3,000万円になっています。担当窓口はエネルギー政策課ですので、条件に当てはまる方は一度相談してみるとよいでしょう。

バイオマス利活用促進事業費補助金

バイオマス産業都市に認定されている市町の事業の実現に必要な設計・施設設備導入に対して、助成金を出しています。補助率は、バイオマス利用活用促進事業では2分の1以内、バイオマス利用活用設備整備事業では3分の1以内となっています。担当窓口は研究開発課になります。

新エネルギー普及啓発事業

静岡県エネルギー政策課がすすめる次世代エネルギーパークの見学会開催等による次世代エネルギーの普及を目指しています。バイオマス関連では、静岡市南アルプス赤石温泉「白樺荘」のバイオマス熱利用の施設が対象です。

バイオマス・インしずおか推進事業

静岡県研究開発課が担当する奨励事業で、バイオマス利用活用に関する情報交換を行う会議等を奨励しています。

取材協力
バイオマスエナジー社の公式HPキャプチャ
引用元HP:バイオマスエナジー社公式HP
https://www.bme.co.jp/wp/

木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社

木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。

そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。

コスト削減の切り札!?
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