北海道の木質バイオマス導入事例

北海道で木質バイオマスを導入している施設の事例を紹介します。バイオマス関連の事業者に対して、北海道ではどのような補助制度を用意しているのかも確認しましょう。

北海道での木質バイオマス導入事例

北海道での木質バイオマス導入事例として、熱利用をしている施設を3つ紹介します。

事例1.足寄町「木質ペレットボイラーによる暖房」

足寄町役場の庁舎と消防庁舎では、木質ペレットボイラーを暖房として熱利用しています。庁舎の暖房だけでなく、身障者用駐車場の凍結防止・融雪の「ロードヒーティング」にも熱を活用。足寄町では地域の木材を有効利用するための取り組みがあり、「とかちペレット協同組合」による木質ペレットの生産が行われています。その燃料を使用することで、地産地消の木質バイオマス活用をしている事例です。

重油ボイラーを使用した場合と比較した試算値で、約230万円の燃料費節減に成功した実績があります。

事例2.東神楽町「木質チップボイラーをクリーニング工場で活用」

東神楽町には、クリーニング工場で木質バイオマスボイラーを活用している事例があります。燃料には、木質チップやバークを使用。ボイラーで発生させた熱を利用して蒸気を発生させ、それをドライヤーの熱としてクリーニング工場で活用しています。

排水の熱が無駄にならないように回収して再利用。ボイラーから出る「排ガス」の熱も無駄にならないように、木質バイオマス燃料を乾燥させるために利用しています。徹底して熱を無駄にしない工夫がなされている事例です。

以前は重油ボイラーを使用していましたが、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「地域バイオマス熱利用フィールドテスト事業」に参加する形で、木質バイオマスボイラーに変更。試算では、年間で約2億円の燃料費削減に繋がったとのことです。

事例3.恵庭市「木質ペレットボイラーを食品加工工場で活用」

恵庭市では全国で外食チェーン店を展開する企業が、自社の工場で木質ペレットボイラーを活用しています。ボイラーで発生させた蒸気を、調理なべの熱源として利用。木質ペレットボイラーを基本の熱源として使用しつつ、必要量の変動に対応するためにバイオガスボイラーを併用しています。

工場が環境に与える影響を軽減することを目的としての導入ですが、年間で約76万円の燃料費削減に繋がっているとのことです。

北海道で受けられるバイオマス関連の補助制度

北海道でバイオマスを導入するにあたり、どのような支援を受けられるのか、既存の補助制度について確認しておきましょう。

「地域バイオマス利活用促進事業」の支援

北海道には、バイオマス産業都市に指定された地域があります。その地域内で行われるバイオマス関連の事業は、道からの支援を受けることが可能。農林水産省の「食料産業・6次産業化交付金」を利用した支援です。支援の対象は地方公共団体や民間団体など、大きく分けて以下の2種類の事業に対する補助制度があります。

バイオマス利活用推進事業

これはバイオマスの利用や活用を「推進」するための事業です。調査や設計、必要な手続きなど、バイオマス活用施設の「導入まで」に必要な事業が該当します。

「バイオマス利活用推進事業」として指定されているプロジェクトのための経費として、「人件費」「報償費」「旅費」「消耗費」「役務費」「委託料」「使用料及び賃借料」の補助が取得可能です。

補助金の割合は、必要な経費の「1/2以内」です。以下の4種類の事業が指定されています。

  • 調査
  • 基本設計
  • 実施設計
  • 協議・手続

「調査」は、バイオマス導入までに必要な調査のことです。「基本設計」「実施設計」には、バイオマスを利用・活用するための施設を造るための設計プロジェクトが該当します。「協議・手続」とは、バイオマスを導入するために関係する担当者と協議したり、必要な手続きをしたりなどの活動です。

バイオマス利活用施設整備事業

これはバイオマスを活用する施設を建造するなどして「実際に整備」するための事業です。バイオマス関連の施設を新規で建造したり、既存の建物を増設したりする工事などが該当します。

「バイオマス利活用施設整備事業」として指定されているプロジェクトのための経費として、「工事費」「実施設計費」「工事雑費」の補助を受けることが可能です。

補助金の割合は、整備内容によって異なります。指定されている整備内容は、以下の2種類です。

  • 地域波及モデル施設整備
  • 新たな実用化技術を活用した施設整備

「地域波及モデル施設整備」とは、既に実用化されている技術を使ったバイオマス活用施設を整備する事業。補助金の割合は、必要な経費の「1/3以内」です。

「新たな実用化技術を活用した施設整備」には、実用化されてはいないものの、今後実用化に至ることが見込まれる技術を使った施設を整備する場合が該当します。補助金の割合は、必要な経費の「1/2以内」です。

取材協力
バイオマスエナジー社の公式HPキャプチャ
引用元HP:バイオマスエナジー社公式HP
https://www.bme.co.jp/wp/

木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社

木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。

そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。

コスト削減の切り札!?
木質バイオマスの
プラント見学レポを見る