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【エリア別】木質バイオマスの導入事例・補助制度

木質バイオマスを導入する取り組みは、都道府県ごとにさまざまな特色があります。バイオマス事業に対する補助制度もさまざまです。都道府県ごとに、どのような導入事例と、補助制度があるのかを確認しておきましょう。

北海道

冬の寒さや積雪が厳しい北海道では、木質バイオマスの熱利用の事例が多いのが特徴です。施設の暖房やロードヒーティングとしての活用だけでなく、クリーニング工場のアイロンの熱源としての利用や、食品加工工場の調理用の熱源としての導入事例を紹介します。北海道で利用できる補助制度としては、バイオマスを活用する施設を建設するための費用の補助だけでなく、その準備段階としての調査や設計、手続きなどの補助制度もあります。

岩手県

岩手県では、温水プールや保健医療福祉施設での熱活用の事例があります。安定して熱を供給するために、木質チップボイラー単体での運用ではなく、灯油や重油などの化石燃料ボイラーも併用している事例です。また、石炭との混焼による木質バイオマス発電所も紹介しているので、参考にしてください。岩手県の設けている補助制度としては、国庫補助の「交付金」と、岩手県が単独で実施している「貸付金」があります。

島根県

島根県での導入事例として紹介するのは、バイオガス発電や木質チップボイラーによる熱供給など、「燃料」としての活用方法と、家畜の「飼料」や「敷料」としての活用事例です。島根県の補助制度については、再生可能エネルギーを導入する「市町村」が対象の補助金と、自然・リサイクルエネルギーを導入する「企業」が対象の融資制度について解説しています。

高知県

高知県での木質バイオマス導入事例として、温泉施設と、園芸農家での熱利用の事例を紹介します。いずれも、近隣で燃料を確保している事例で、地産地消で運営しているケースです。それぞれの導入事例についてのデメリットや課題点なども紹介。高知県の補助制度については、「市町村やNPO法人」などを対象とする補助金と、株式会社などの「民間事業者」を対象とする補助金の2種類があります。中小企業向けの融資制度もあり、幅広い対象をカバーしている県です。

宮崎県

宮崎県の導入事例として紹介するのは、温水プールや宿泊施設、体育館などを含む総合的な温泉施設での熱利用です。また、材木の加工から、木質バイオマス燃料の加工、発電までを一挙に担う工場も紹介しています。宮崎県の補助制度については、補助金や融資などの「資金提供」ではなく、「情報提供」という形で、どのようにバイオマスの利用を支援しているのかをまとめました。

愛媛県

森林が豊富な愛媛県には、木質バイオマス燃料の導入事例が多くあります。薪を加工して販売するための団体を設立した事例や、学校の暖房として木質バイオマスボイラーを導入した事例をまとめました。県が実施しているバイオマス関連の取り組みとして「愛媛県バイオマス活用推進計画」についても解説。県として、どの種類のバイオマス燃料を推進しているのかが確認できます。さらに「再生可能エネルギー及び水素エネルギー導入可能性調査事業の補助」という補助金制度についても確認しましょう。

福岡県

福岡県には、木質バイオマス発電所が複数あります。この記事では、PKSを使用する大規模な発電所と、国内材だけを使用した発電所の2例をまとめました。木質バイオマスボイラーによる熱活用の事例も多くあり、医療法人の温水プールや、観光温泉施設での活用事例があります。地元で発生する製材端材や林地残材を活用した、地産地消の事例です。福岡県で受けられる補助制度としては、「福岡県エネルギー利用モデル構築促進事業」という補助金制度と、手引書による情報提供があります。

佐賀県

佐賀県については、温泉施設で木質チップと灯油ボイラーを併用している事例を紹介します。もう一つは計画段階の事例ですが、大量に発生して処理に困っている松ぼっくりと松の枝葉を、木質バイオマス燃料として活用するための研究についてまとめました。佐賀県で利用できる補助制度として、「佐賀県再エネコーディネーター」と呼ばれる専門家派遣サービスを紹介。さらにバイオマス産業都市に指定されている佐賀市の取り組みも参考にしてください。

長崎県

長崎県での導入事例としては、しいたけ生産工場での事例を紹介します。しいたけ生産で発生する廃棄物を燃料として使用し、暖房などに使用している事例です。またバイオマス導入に向けた具体的な計画の事例も紹介します。長崎県としての取り組みとして、「長崎県再生可能エネルギー導入促進ビジョン」という計画についてもまとめました。

大分県

大分県からは、林業で発生する廃棄物であるバーク(樹皮)をボイラーで燃焼させ、木材乾燥機の熱源として活用している事例を紹介します。別の事例として、大分県内にある木質バイオマス発電所を2つ紹介。それぞれ輸入燃料などに依存せず、地元の未利用材などを活用して発電している地産地消の発電所です。大分県で利用できる補助制度は見つけられませんでしたが、「大分県バイオマス活用推進計画」という大分県の取り組みを紹介しています。大分県として、バイオマスの利用促進のために、どのような取り組みをしているのかを確認しましょう。

熊本県

熊本県には、「薪」の状態で木質バイオマス燃料を導入している事例がいくつかあります。旅館や学校、病院などに薪ストーブを導入し、そこへ効率的に薪を供給する仕組みをつくっている事例です。温泉施設に薪ボイラーを導入しているケースもあります。

利用できる補助制度としては、バイオマスの利活用の取組みをする市町村などを対象とする補助金があり、バイオマスアドバイザーの派遣も利用可能です。詳しく見てみましょう。

鹿児島県

鹿児島県から紹介するのは、温泉施設や病院などに薪ボイラーを導入している事例です。製材会社で材木を乾燥させるための施設に、自社の工場で発生する端材を利用した薪ボイラーを導入している事例もあります。それぞれの導入事例で、どの程度のCO2削減ができたのか、具体的な数値も記載しました。地域の未利用材を利用した木質チップ発電所も紹介しています。

補助制度については、木質バイオマスを含む再生可能エネルギーを導入する場合に受けられる補助金についてまとめました。

岡山県

岡山県には、木の駅プロジェクトを利用して燃料となる木材を調達している事例がいくつかあります。いくつかの温泉施設で、木の駅の木材を燃料として使用し、木質バイオマスボイラーを導入している事例についてまとめました。地元の小学生を燃料調達に参加してもらうことで、教育の一環としての役割を果たしている導入事例もあります。岡山県が用意している補助金としては、バイオマスを原料とする新素材「セルロースナノファイバー」の研究・開発に対するものがあります。

広島県

広島県には、木質チップを加工・販売している業者がいくつかあります。チップにする木材の調達先は、地域で発生する未利用材や、建物の解体によって発生する廃棄物、運送業などで使用する木製の「パレット」の不用品などさまざまです。木の駅プロジェクトを導入した事例や、地元の未利用材を使った木質バイオマス発電所も紹介しています。広島県で利用できる補助制度としては、薪ストーブやボイラーなどの「省エネ設備」を導入する場合に利用できる補助金についてまとめました。

徳島県

徳島県から紹介しているのは、診療所や老人ホームでヨーロッパ製の木質チップボイラーを導入している事例です。花の販売業者で、温室の暖房として小型で設置しやすい「コンテナボイラー」を導入している事例もあります。阿南市の木質バイオマス発電所や、バイオマスタウンの認可を受けた三好市の事例も見てみましょう。徳島県で受けられる補助としては、バイオマスを含む自然エネルギーを導入する中小企業が対象の、融資制度があります。

香川県

香川県には、建物のデザインをアーティストが手がけたという、直島町にある人気の温浴施設で、木質ペレットボイラーを導入している事例があります。木質チップの生産業者の事例についても見てみましょう。大規模な木質バイオマス発電所の建設計画も進められています。香川県で受けられる補助制度としては、荒れた里山林や竹林などを管理する活動や、間伐材の搬出活動などを対象とする補助金があります。

秋田県

秋田県の木質バイオマス導入の事例は、民間企業のみで開発されたものだけではありません。地域ぐるみで運営しているバイオマス発電所、木質バイオマス発電機で道の駅の足湯を沸かす北秋田市の事例などを紹介しています。また、バイオマス関連の補助制度としては、秋田市で木質ペレットストーブを導入する場合に受けられる補助金があります。この補助金は個人でも法人でも申請が可能ですが、市民税や事業所税の申告をおこなっていて、市税の滞納がないことなどが条件です。

青森県

青森県の木質バイオマス導入では、公共施設のボイラーとして十和田市市民交流プラザでバイオマスエネルギーを利用したボイラーを導入しています。電力を使用したときよりもコスト削減ができたようですが、灯油やガスなどと比較するとコストは高くなってしまったのだとか。そのほかにも青森では医療施設や民間企業も積極的に導入しています。地域特性として、冬は農閑期になるため、今後の展開としては、農業での導入も期待されています。

山形県

山形県の木質バイオマス導入では、宿泊温泉をはじめとした施設に木質チップのボイラーを導入しています。重油やガスなどの燃料では、災害時には供給がストップして、枯渇してしまうことも考えられることが、木質チップのボイラーが選ばれた理由のひとつとのこと。また、木質バイオマス関連の制度・動きでは、県民総参加で森林資源を利活用する「やまがた森林ノミクス」を推進していて、山形県の林業や木材産業の向上を図っています。また、さまざまな団体との連携により研修会や展示会を開催しています。

福島県

福島県の木質バイオマス導入の事例では、田村市に設置されている木質バイオマス発電プロジェクトを紹介。発電エネルギーを地元で有効活用するために熱エネルギーを利用した植物工場の建設も計画されています。また、木質バイオマス関連の制度・動きとしては、木質バイオマスス利用ストーブ普及支援事業補助金」も行っており、ペレットストーブ・薪ストーブ1台につき5万円が助成されます。また、会津若松市でも「バイオマス活用推進計画」が策定されています。

栃木県

栃木県の木質バイオマス導入では、元の森林資源の活用促進とそこから発生する熱エネルギーの活用によって、地域で完結するサイクルをつくるため、木質チップボイラーを設置した那珂川市の事例を紹介。また、木質バイオマス関連の制度・動きでは、太陽光・水力・バイオマス・地熱・風力の再生可能エネルギーに対して、売電・自家消費も対象となる融資制度を実施しています。木質バイオマスだけのものでは、木質バイオマス熱利用加速化事業も促進しています。

長野県

長野県は森林面積第3位の都道府県になります。その森林資源が豊富なこともあり、木材の活用に関して長年取り組んできました。ここ最近では、木質バイオマス発電所の建設や木質バイオマスのストーブの普及等の取り組みが積極的に行われています。この木質バイオマスの普及のために、長野県は補助制度を設け、その普及を後押ししています。特に、2020年ごろからは新型コロナウィルスの影響による滞留木材の使用に関しては、緊急の補助制度を設け、その対応に力を入れているといえます。

岐阜県

岐阜県は県土面積に占める森林が8割にもなる岐阜県。この森林資源が豊富である岐阜県でバイオマスの活用が増加すれば、林業が盛んになり、地域経済にとって最良のことにつながります。岐阜県では、木製バイオマス発電所の建設がされ、未利用間伐材の活用が促されています。また、こうした木製バイオマスの活用に県も積極的に補助制度を設け、支援しています。ここで、岐阜県の木製バイオマス導入事例と県の補助制度について確認していきましょう。

静岡県

富士山の麓にある静岡県は、森林資源が豊富な県です。近年、木質バイオマス発電所の設立が進んでおり、地域の木材を活用することで、林業の活性化から地域経済への波及を目指して、様々な木質バイオマスの普及事業がされています。また、「静岡県バイオマス活用推進計画」に基づき、地域単位でも木質バイオマスの活用に取り組んでいます。ここで、静岡県での木質バイオマス活用の事例と補助制度について確認していきましょう。

愛知県

愛知県では複数の大規模木質バイオマス発電所がすでに稼働しており、さらに同規模の発電施設として田原市にも「愛知田原バイオマス発電所(2024年10月竣工予定)」が建設されています。愛知県は港もあり、大型の専用船により木質バイオマスを運搬できる環境を十分に活かしているようです。

また、愛知県では2026年度までの10年計画として「愛知県バイオマス活用推進計画」を策定しており、県全体で官民一体となってバイオマスの有効利用の手段が検討されています。

三重県

三重県には木質バイオマス発電所や、木質バイオマスを燃料ペレットへ加工する施設などが複数存在しており、自治体と民間企業や団体などが相互に協力しながら、積極的に間伐材や未利用材などの有効利用を進めています。

また、三重県では木質バイオマスについて地産地消の取り組みも行われており、木質バイオマスとしての選定ガイドラインを定めることで、これまで廃棄物として処理されていたものについても価値を再発見していることがポイントです。

新潟県

新潟県の木質バイオマス導入事例では、エネルギーの地産地消を実現させた温泉施設での「大型木質ペレットボイラー」導入や、森林保全団体と新潟市が連携し、森林整備(間伐)で発生する未利用材をペレットへ加工し、ペレットを化石燃料の代替として地域内で利用していく取り組みなどを紹介します。新潟県の補助制度では、事業者のみならず市民をも対象とした木質ペレットストーブ等の設置に関する助成制度を紹介。新潟県に住む人を巻き込んで、木製バイオマスをエネルギー資源として積極的に利用しようという姿勢がうかがえる県です。

富山県

豊富な水資源や地熱資源などの地域の特性を活かしながら、環境・エネルギー先端県の実現を目指している富山県の木質バイオマス導入事例では、地域特性を活かした多様な再生可能エネルギー施設をエネルギーパークとみなし、「富山市次世代エネルギーパーク」として市民のエコツアーなどの啓発事業に絡めた取り組みと、山林内に放置されることが多くあった低質未利用間伐材等を燃料として有効活用するための施設「木質バイオマス発電」を紹介しています。

木質バイオマス活用のための補助制度では、市民や事業者向けにペレットストーブの設置に対する補助金について紹介しています。

群馬県

群馬県では、県内で盛んな農林業に連携させる事業計画として、「群馬県バイオマス活用推進計画」などを策定し、様々な木質バイオマス関連施設を導入しています。上野村において導入された「木質バイオマスガス化電熱併給施設」や、前橋市の各所で導入された「木質バイオマスボイラー」について具体的に解説していますので、参考にしてください。また、前橋市の「木質燃料ストーブ購入費補助金」についても、助成対象や助成金の額を紹介しています。

山梨県

山梨県南部町では、民間企業と公民連携プロジェクトとして「木質バイオマス化発電事業」を実施し、2021年5月に木質バイオマス発電所「南部町バイオマス発電所」を完成させています。また、山梨市では市内の交流施設や庁舎、教育機関などにも木質ペレットボイラー冷暖房を導入しており、製材端材の有効利用についても検討していることがポイントです。その他、県内9市町村におけるペレットストーブ・薪ストーブ導入の助成制度も紹介しています。

和歌山県

和歌山県の木質バイオマス導入事例としては、木質パウダーボイラーや木質チップボイラー、薪ボイラーなど様々なものが挙げられており、和歌山県がいかに木質バイオマスの導入について積極的か学ぶことが可能です。

また、和歌山県では県内の木質バイオマス発電事業についても、燃料となる原木の運搬事業や、発電所設置にかかる資金の借入などに関して補助制度を用意しており、運搬コストや発電所の設置コストの一部が補助金でカバーされています。

鳥取県

鳥取県では平成16年度から知事室に木質ペレットストーブを導入し、それ以降も県内の様々な施設や事業所において木質ペレットストーブや木質ペレットボイラーの導入を続けてきました。また、2011年には南部町の役場庁舎の冷暖房をカバーする木質ペレットボイラーも導入されています。

その他、鳥取県では事業所のみでなく、一般家庭においても木質バイオマス熱利用機器の導入に補助金を出しており、それらの制度についても紹介していますのでご確認ください。

京都府

京都府の木質バイオマス導入事例として、京都市内の木質ペレットボイラー導入事例や舞鶴市の木質バイオマス発電所の導入事例などを紹介しています。また、京丹波町ではバイオマス産業都市構想を策定し、地域全体で木質バイオマス導入に取り組んでいることもポイントです。この他、京都府内で木質バイオマスに関連して受けられる補助事業についてもまとめていますので、これから木質バイオマスを導入しようと考えている方は参考にしてください。

大阪府

大阪府では、高槻市の木質ペレットボイラーや大東市の木質バイオマス発電所といった木質バイオマスの導入事例があります。また、単純にチップやパレットを利用しているだけでなく、それぞれの場所で木材破砕機を導入して燃料用の木質チップやパレットを製造したり、木材の乾燥レベルを調節して燃料用に最適化した木質チップを利用したりと、効率性を追求していることも重要です。その他、大阪府の木質バイオマス関連補助事業も紹介しています。

取材協力
バイオマスエナジー社の公式HPキャプチャ
引用元HP:バイオマスエナジー社公式HP
https://www.bme.co.jp/wp/

木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社

木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。

そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。

コスト削減の切り札!?
木質バイオマスの
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