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燃料だけでなくプラスチックや紙、コンクリートなどにリサイクルされる建築廃材について、再利用方法や再利用事例を紹介します。
建築廃材などで未使用のものやそれに近しい建築廃材は、製紙用チップに生まれ変わる可能性があります。針葉樹や広葉樹から抽出されます。トイレットペーパーなど生活に欠かせない日用品の一部となっているわけです。
とはいえ、紙パルプ産業の需要落ち込みもあり、製紙用チップの数は低下しています。
RPFとはRefuse Paper & Plastic Fuelの略で、固形燃料のことです。化石燃料の代替として注目され、コストやCO2の低減に寄与しています。
需要推移は2016年まで右肩上がりでしたが、2017年度に需要が30万t落ちて140万tになっています。
参照元:日本RPF工業会(http://www.jrpf.gr.jp/rpf-6)
セメント産業では多くの廃棄物を受け入れているケースが多く、そのひとつが建築廃材です。近年は建築廃材や下水汚泥の使用量が増加しており、需要は高いと言えるでしょう。
建築廃材の大部分を占めるのが木材で、これを再利用するのがバイオマス燃料となる木質チップ。木材を燃えやすいチップ状にすることで、ボイラーや発電機などの燃料として使われ、排熱や電力として再利用。CO2排出量や化石燃料の削減にも役立っています。
建築廃材は主に住宅を解体した際に出る廃材を意味します。厳密にいえば住宅を建てる際にも加工などに伴う廃材が出ますが、建築廃材という場合、ほぼ住宅解体材と考えてもいいでしょう。
日本は木造住宅が多いこともあり、廃材もやはり木材がもっとも多くなります。これらは木材チップに、基礎などで使われていたコンクリートは砕石に、そして鉄や金物などは処理施設で磁石によって除去されるといった流れで再利用されます。
なお、土木系廃棄物はリサイクル率が70%近いのに対して、建築系廃棄物は同42%と、まだまだ再利用が十分ではないともいえます。
参照元:建築廃棄物の現状(https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/recycle/pdf/recyclehou/hourei_kokuji/data_02.pdf)
バイオマス導入の経緯
活用している木の燃料
導入の成果
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岐阜県高山市にあるシラカワという木製家具メーカーで、製造工程に木屑焚きボイラーを活用している事例を紹介します。
木製家具メーカーは、製品を製造する工程でどうしても木屑やおが屑を出してしまいます。それをバイオマス燃料として再利用するのが主たる目的です。
シラカワの工場では日々1~2t、年間で約500tにもなる木屑が出ますが、すべてをリサイクル。蒸気式から煙管水管組み合わせ式木屑焚きボイラーを導入することで、工場やオフィスの暖房や木製家具の乾燥・加熱などに利用しています。木屑自体は完全燃焼して灰となりますが、これらも肥料や土地改良材として再利用。
この事例では、30年ほど使っていた木屑焚きボイラーを最新化することで、メンテナンス費を年間100万円削減するとともに、蒸気の不安定さから脱却。さらに燃焼効率が50%から75%に向上するなど、大きな効果を得ています。
参照元:新エネルギー・産業技術総合開発機構(https://www.nedo.go.jp/content/100859993.pdf)
バイオマス導入の経緯
活用している木の燃料
導入の成果
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北海道上川郡にある五味温泉という温泉宿泊施設では、それまで使っていた重油ボイラーを2005年度からチップボイラーに切り替えて、給湯や暖房、温泉の加温に活用しています。
燃料として使っているのは、集成材を加工する際にできてしまう端材。これは未利用の木材ではありますが、そのままだと産業廃棄物となってしまうところ、バイオマス燃料として再利用しているわけです。
この端材を燃料チップに加工して年間300tを活用し、バイオマスボイラー導入から7年間で2,500万円の燃料費削減となっています。
参照元:林野庁(http://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/biomass/pdf/250610biomass5.pdf)
バイオマス導入の経緯
活用している木の燃料
導入の成果
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秋田県は森林資源が豊富で、スギを中心として年間80万㎥もの木材を取り扱っています。そのぶん、樹皮や端材などが廃材となっていて、そのボリュームは木材全体の8~10%ほど。県内でも木材加工業者がもっとも多い能代市で、能代森林資源利用協同組合が廃材を再利用してバイオマス発電を行なっている事例を紹介します。
樹皮や端材などはすべてを廃棄していたわけではなく、一部は堆肥として再利用していましたが、能代森林資源利用協同組合による取り組みはバイオマス発電の燃料と木質ボードの原料として廃材を再利用するもの。発電した電気は電力会社に販売したり、木質ボート製造工場に供給してもいます。
廃材の有効活用により焼却炉の設備更新の必要がなくなったうえ、松食い材の処理が可能に。そのほか、地域での木質廃材の不法投棄や、加工業者による焼却設備の買い替えの必要がなくなったなど、森林資源のリサイクル以外にも好影響が見受けられます。
参照元:農林水産省(http://www.maff.go.jp/j/nousin/tiiki/sanson/img/pdf/tokusyuu_4-1_part1.pdf)
かつては解体の際に生じた廃材はゴミとしての扱いになっていました。しかし、昨今は地球環境への配慮から、廃材をリサイクルするよう、法律でも定められています。さまざまな再資源化がどの程度行われているかについての実態調査の結果も出ています。
特に木材についての調査結果は、85%から90%というかなりの高い数字がでてるようです。リサイクルは、やはり確実に時代の潮流となっていることがうかがえます。ただし、環境に良いからと勝手に処理をしてしまうのはNG.というのも、廃材の処理の仕方をまちがって、法律違反となってしまうためです。不安な場合は、自宅を解体する際などは、専門家やリサイクル業者に相談してみましょう。
解体業者に解体を依頼する人も多いと思われますが、業者もリサイクル法を守る必要があります。そのため、たとえば自宅を解体した際に発生した廃材の処理を解体業者にあわせて依頼した場合も、廃材のほとんど全ては何らかの形でリサイクルされているのが実情です。
プロセスとしては、廃材や廃棄物を品目ごとに分けてトラックなどに搭載し、それを中間処理業者でさらに多くの種類に分別するよう依頼するのが一般的です。中間処理業者では、分別したものをさらにチップやペレットなどに加工します。これで、リサイクルとして成立しているのです。
上述したように、中間処理業者は廃材を最終的にチップなどに加工します。加工した製品を販売することで得られる収入を利益の一部としています。そのため、解体業者が中間処理業者に支払う処理費用がその分安くなっています。また、思い出のつまった自宅の廃材をとっておいて、新しく建てる家の柱などに利用できないかな、と考える人もいるかもしれません。その場合は、木材にできるかぎりダメージを与えずに解体作業を行わなくてはならないので、注意が必要です。当然コストがあがることを計算しておく必要があります。
また、新しい家の建材として利用するまでしなくとも、廃材を自分でウッドチップにしたい、と考える人もいるかもしれません。けれども、その場合は投手な機械が必要ですし、さらに異物を取り除くなど、予想以上に多くの手間がかかってしまいます。コストもそうとうかかってしまいます。プロに任せるのがやはりおすすめです。
様々なコストがかかるので、自社で解体・廃棄をするよりも業者に任せたほうが基本的には安上がりです。しかし、それでも安くはない費用はかかってしまいます。
建築現場では多種多様な材料が使用されますが、それらの多くが建築廃材として終わるだけでなく、リサイクルや再利用の方法が模索されています。この取り組みは、環境保護だけでなく、経済的にも効果的であり、サステナビリティへの大きな一歩を意味しています。リサイクルプロセスを通じて、廃材は新たな資源として再生され、持続可能な社会の構築に貢献。建築廃材の主要な種類ごとに、その再利用やリサイクルの具体的な方法を見ていきましょう。
建築現場で出る木材や木くずは、リサイクルが比較的容易な材料です。これらは主にチップ化されて、新たな木製品の製造やエネルギー源として活用されます。バイオマス燃料としての利用が注目されており、エネルギー回収としての価値も高いです。また、木材の廃材は、家具や建材など、さまざまな製品の原料としても再利用されています。
解体されたコンクリートは、再生砕石として再利用される傾向にあります。この砕石は新しい建築材料や公共工事の道路基盤として利用され、廃材を有効活用する方法として広く取り入れられています。また、これにより廃棄物の処理コストを削減し、環境への負担を軽減が可能です。
建築内装で使用される石膏ボードは、解体後にリサイクルが可能です。粉砕された石膏ボードは、新しい石膏ボードの生産原料や土壌改良材として再利用されることがあります。これにより、建築廃材から有価物を生み出し、廃棄量の削減に貢献しています。
プラスチック廃材は、リサイクルして新たなプラスチック製品を製造することが一般的です。また、固形燃料として利用されることもあり、廃材から新たなエネルギー源を創出しています。これは、環境負荷の低減と資源の有効活用を可能にします。
解体されたガラスは、再生して新しいガラス製品の材料として利用されるほか、建築材料としても再利用されます。ガラスのリサイクルにより、資源の無駄を大きく削減し、環境保護に寄与しています。
金属廃材は、建築業界において重要なリサイクル材料のひとつとなっています。そのため、ほぼ100%が再利用されており、解体現場から回収された金属は種類ごとに分類され、精製プロセスを経て新たな建材や機械部品などに再生されます。この工程を踏むことで資源の循環を促進し、廃材の有効活用が進められるのです。
建築廃材を再利用する際、もっとも効率的なのが木質バイオマスと言えるでしょう。導入事例からも見えるとおり、化石燃料からのコスト削減、CO2抑制など、メリットは少なくありません。
木質バイオマスのプラントを導入するうえで注目すべきは、建築廃材すべてに対応できる製品かどうか。そこが見合っていないと原料の調達コストがかかるうえ、対応していない原料が混入すると機械がストップしてしまう可能性があります。
そうしたなかで、建築廃材すべてを燃やせるプラントを開発した企業がいます。それが、バイオマスエナジー社です。
木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社
木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。
そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。