福島県の木質バイオマス導入事例

福島県内で木質バイオマスを導入している事例を紹介します。木質バイオマスを導入する事業者・団体に対して、福島県が用意している補助制度や取り組みに紹介しています。

福島県の木質バイオマス導入事例

田村市の発電所や須賀川市の除染利用、南会津町の宿泊温泉施設への利用など、福島県の木質バイオマス導入事例を紹介しています。

事例1.田村市「植物工場の運営も視野に木質バイオマス発電を導入」

鍾乳洞のあぶくま洞など観光地があることでも有名な田村市。市全体の実に62%が山林で占められている地域でもあります。また、東日本大震災では原子力発電所から20キロメートル圏内であったので、避難地域にも指定されています。

このような地域性のなかで、福島県が推進している再生可能エネルギーを導入して復興を試みる事業「木質バイオマス発電プロジェクト」が始動しています。これは田村市内にある産業団地のなかに木質バイオマス発電所を建設するものです。燃料は地元のメーカーやチップ製造業者と連携して確保することで合意し、発電する能力は6.7メガワット。24時間の連続運転も可能で、年間の最大発電量は54,000メガワット時にも達する予定です。これは、一般的な家庭では15,000世帯分になり、12,000世帯である田村市の世帯数を確保できる計算になります。

発電所でつくられた電力は東北電力などへと売電。買取価格は未利用の木材か一般木材かで価格は違いますが、1年間で12億~14億円に達すると考えられています。一方でイニシャルコストとしては35億円程度。また、売電事業だけではなく、発電エネルギーを地元で有効活用するために熱エネルギーを利用した植物工場の建設も計画されていて、実現すれば雇用の創出にもつながります。

事例2.南会津町「宿泊温泉施設に木質チップボイラーを導入」

南会津地方の森林資源を有効に活用のために木質バイオマスエネルギーを導入。燃料となる木材の手配や燃料チップの製造は森林組合が担当します。チップボイラーを設置して、地域の5箇所の宿泊温泉施設に配管をしました。また、災害時などを想定して、小型バイナリー発電も導入されています。

チップボイラーの施設をガラス張りにし、ボイラーが見えるようにしてあり、そのほかのミニチュアや資料なども展示。環境教育にも役立てながら、この地域を訪れる観光客やスキー客にも地元の取り組みをアピールにもつながっているそうです。

事例3.須賀川市など「木質バイオマス発電で除染の試み」

燃料となる木材はいわき市から供給され燃料チップの製造は南相馬市のメーカーが行なう市をまたいだ取り組み。原木の状態と燃料になった状態の2回で放射線測定をおこない、安全性を確保しうえでガス化発電をおこないます。発電で得られた熱エネルギーは、燃料チップの乾燥に使用して、余剰な電力は除染に使用されています。

福島県の木質バイオマス関連の制度・動き

福島県のバイオマス支援事業

福島県では木質バイオマスも含めた支援事業を多数おこなっています。県内市町村等が実施する再生可能エネルギー事業について、経費の一部を助成するもので、経費の3分の1以内、上限は5,000万円となっています。そのほかにもメンテナンス需要に応える支援事業なども展開しています。身近なところでは、木質バイオマスス利用ストーブ普及支援事業補助金」もおこなっていて、ペレットストーブ・薪ストーブ1台につき5万円が助成されます。

会津若松市の「バイオマス活用推進計画」

会津若松市では、「バイオマス活用推進計画」を策定して快適な暮らしを実現するべく努力をしています。会津若松市は多くの森林資源に恵まれている地域です。しかし、採算の問題や搬送経路の問題などで、間伐材が放置されていました。そこで、市は2012年から間伐材の有効利用を支援を開始。それと時期を同じくして、市内にあるバイオマス発電会社が木質バイオ発電の事業をはじめたのです。

この会社は発電した電気を東北電力などに売電するほか、5箇所の市有施設にも電力を供給しています。このことによって、エネルギーの地産地消がより普及していると言えるでしょう。会津若松市は2023年までに未利用の間伐材を用いたバイオマス発電の利用率を20%までに引き上げる目標を掲げていて、2019年までに達成しています。会津若松市の取り組みは、「資源循環型社会」の実現に近づいたと言えるでしょう。

取材協力
バイオマスエナジー社の公式HPキャプチャ
引用元HP:バイオマスエナジー社公式HP
https://www.bme.co.jp/wp/

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バイオマスエナジー社

木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。

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