バーク

堆肥や炭、燃料として再利用される木材加工の副産物、バーク=樹皮(木の皮)について、再利用方法や再利用事例を紹介します。

バークの写真

バークの主な再利用方法

バーク堆肥

バーク堆肥とは、木の皮=樹皮を堆肥としたもの。落葉や枯葉を発酵させた腐葉土と同じように、バーク堆肥は樹皮を発酵させた肥料で、国が効果を認めている土壌改良剤の一種です。

植物の栄養や水はけの改善などに利用されます。化学肥料とは違い、作物に害を及ぼすことなく、収量の増大が計れます。

バーク炭

バーク炭とは文字どおり樹皮を原料とした炭ですが、高温で炭化することによって炭化物に高い吸着性が生まれるのがポイントです。また、炭化物の中でもバーク炭は崩しやすい破片状ということもあり、加工しやすいのもメリット。

臭気対策に有効で、乳牛舎では排泄ふん量比3%以上のバーク炭を敷料に混合し、臭気が低減したケースも。

参照元:乳牛舎へのバーク炭散布による臭気低減(https://www.naro.affrc.go.jp/org/warc/research_results/h22/pdf/10_chikusan/08_0809.pdf)

バイオマス燃料

バイオマスは動物や植物など生物由来の資源で、それらを原料とする燃料がバイオマス燃料です。バイオ燃料とも呼ばれ、形態は個体・液体・気体があります。バークは国際エネルギー機関(IEA)の区分で、工場残廃材となります。

バイオマスの燃料として使えば、熱利用や発電に活かすことが可能。CO2排出の軽減にもつながり、化石燃料からの転換を図る企業も増えてきています

バークの再利用事例

灯油ボイラーから転換し、
約2億円の削減に

バイオマス導入の経緯

  • コスト削減と環境対策

活用している木の燃料

  • バーク(樹皮)

導入の成果

  • 約2億円の燃料費節減

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北海道ではさまざまな森林バイオマス事業に取り組んでいるケースが見られますが、その中から帯広市の製材工場が平成20年に行った木質バイオマスボイラー導入事例について紹介します。
サトウという企業が運営する製材工場では、主にカラマツの加工などを手掛けています。それまで同社では灯油ボイラーを利用していましたが、環境対応や費用削減といった面で改善策の検討が進められていました。
バークを利用したボイラーによって、燃料費の節約効果は灯油との比較で年間2億円を超えるとのこと。
また、CO2排出量は年間約4,470トンの削減効果で、人間の呼吸に換算すると15,000人程度の量に相当するようです。

参照元:北海道庁(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/rrm/grp/02/biomassjireishu.pdf)

畜産・土壌改良・乾燥として再利用

バイオマス導入の経緯

  • 端材の有効活用と環境負荷の軽減

活用している木の燃料

  • バーク(樹皮)など

導入の成果

  • バーク800トン、端材70トンの未利用材を資源として再利用できた

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茨城県常陸太田市が平成13年度から取り組んでいる事業、「森林バイオマス再利用促進施設」について紹介します。
製材所や木工所がそれぞれで木質端材などを焼却していましたが、それを有効活用しつつ環境負荷を低減する目的で設置されたのが、森林バイオマスリサイクルセンター。
木質端材などを破砕することで粉砕バークとして畜産業で再利用したり、炭化させたバーク炭は土壌改良などに活用。さらに、炭化に伴う熱を利用してバークを乾燥させるといったメリットもあります。
年間でバーク炭64t、木酢液4,800ℓ、チップ3,600㎥の製造能力があります。

参照元:バイオマス情報ヘッドクォーター
http://www.biomass-hq.jp/files/documents/leading_cases/list2/83.pdf

木材乾燥機の
維持コストの悩みを解消

バイオマス導入の経緯

  • 大量に発生するバーク処理の促進

活用している木の燃料

  • 樹皮(バーク)

導入の成果

  • 堆肥化のみでは処理できなかった貯留バークが計画的に処理可能に。乾燥材生産コストも削減

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林業や木材産業が盛んな大分県日田市におけるバークの有効活用事例として、「バークを活用した木材乾燥」について紹介します。
この事業を運営しているのは、地元の関連業者など45社が加盟する日田資源開発事業協同組合と、製材業者5社による協同組合KD日田。日田自体が大分県内でも製材業などに関連して木材が大量に集まるエリアで、加工時に発生するバークを有効活用しようということは、以前からの課題でした。
バークの再利用では、もともと堆肥にする取り組みは行なっていたものの、発生量に対して処理が追いつかず、平成26年に設置されたのが日田市ウッドコンビナートという木屑焚きボイラー。
バークを燃料としたこのボイラーは、それまで重油を使っていたボイラーと比べてコストダウンになり、処理しきれなかったバークを再利用できるのもメリット。そして、ボイラーで発生した蒸気を販売して、木材乾燥にも役立てています。
より強度が高くなる乾燥木材は、製材業者にとってニーズの高いものである一方、小規模事業者には木材乾燥機の導入・維持コストがネックとなっていました。それを、地域の木屑焚きボイラーで共有することにより、コストを抑えて生産できるようになったわけです。

参照元:林野庁(http://www.rinya.maff.go.jp/j/riyou/biomass/attach/pdf/con_4-3.pdf)

バーク舗装を
公園や学校などに導入

バイオマス導入の経緯

  • 記載なし

活用している木の燃料

  • 針葉樹バーク

導入の成果

  • 記載なし

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埼玉県の長瀞町で埼玉木材チップ協同組合が、2007年から10年以上実践している「木質樹皮舗装」について紹介します。
地元で林業に携わる人たちが、ニチレキという企業と共同開発した製品で、針葉樹バークを再利用して山林の遊歩道などの舗装に役立てています。木材由来の技術としてはウッドチップ舗装もありますが、より低コストで耐久性やクッション性に優れているといった優位性から、バークチップ舗装が注目されているわけです。
これからは公園や学校などでの導入も視野に入れている他、林業関連の雇用促進や活性化といった効果も期待されています。

参照元:中小企業庁(https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/monozukuri300sha/3kantou/2015/068.pdf)

バークの再利用におすすめは、木質バイオマス

バークの再利用事例からわかるとおり、多くの企業や自治体が導入しているのは、バイオマス導入のメリットの大きさに気づいたから。

とはいえ、白木は対応できるけど、バークには対応できないというボイラーも少なくないのが実情。対応できないボイラーに誤ってバークが混入してしまえば機械がストップし、無駄な時間と費用がかかってしまいます

そうしたなかで、バークも含めすべての木質を燃やせるプラントを開発した企業がいます。それが、バイオマスエナジー社です。

取材協力
バイオマスエナジー社の公式HPキャプチャ
引用元HP:バイオマスエナジー社公式HP
https://www.bme.co.jp/wp/

木を選ばない
唯一無二のプラントを持つ
バイオマスエナジー社

木を原料に温風や水蒸気、バイオマスガスといった新たなエネルギーとしてリサイクルする画期的手法が、木質バイオマス。しかし、これまでバイオマスを燃やすプラントには燃料の制限があり、使いたい木材に対応できないというものばかりでした。

そうしたなかで、どんな木でも燃やせるプラントを誕生させたのが、バイオマスエナジー社です。当サイトでは、唯一無二のプラントを持つバイオマスエナジー社(2019年7月現在)に取材協力を依頼。実際にどんなプラントなのか、そしてコスト削減はどれくらいか。現地取材しレポートにまとめたので、ぜひご覧ください。

コスト削減の切り札!?
木質バイオマスの
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